オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

“アダム砲炸裂”の上海トロフィー男子フリー

こんばんは。東京は、夜になって冷たい風が吹き始め、

いよいよ、秋の到来です。

 

さて、上海トロフィー(上海超級杯)の男子フリー。

中国の次世代を担うダイ・ウェイダイの演技に、

「ボーヤン、次のオリンピックまで引退不可だな」と思い、

ジミー・マの年齢がもう27歳であることに驚いているうちに、

マッテオ・リッツォの登場です。

新プロは、コールドプレイの『フィックス・ユー』。

 

 

前半は、ジャンプの着氷も美しく、シェイプされたラインが、

いい練習ができていることを物語っていました。

昨シーズンの『トーキング・トゥ・ザ・ムーン』を継承する、洗練された滑り。

アクセルで2回続けて激しく転倒したものの、スマホのミニ画面で見ると

悪い出来ではなかったように思いました。

 

しかし、得点が発表されるまでの時間が、

あまりにもロング、ロング、ロ~ングタイムで、

駅に着いて改札を抜け、自宅のドアを開けても、まだ審議中。

「順位を操作されているのではないか??」と、疑ってしまいました。

結果は、驚きの136.58点。

 

マッテオパパもびっくりの、ロングタイム採点待ち

 

しかし、大画面で見直すと、

アクセルで転倒した後、体力が失われつつあるのがわかりました。

スピンとステップでは、疲労の色が鮮明に。

現地入りが早過ぎたのだろうか?

とはいえ、マッテオ君らしくない得点でした。

 

続いて、26歳を迎えたばかりのボーヤン・ジンで、

エド・シーランの『This』。

 

 

オータム・クラシックでは、解放されたような空気をまとって演じていましたが、

自国開催となると、さすがに緊張(私も)。

 

そんな中で、冒頭の4回転ルッツを完璧に決めてみせるのが、ボーヤン・ジン!!

ホレるね!!

次のコンビネーションはパンクしてしまい、4回転は1本のみ。

しかし、3Aは美。疲れも見えましたが、後半に向かうにつれて、

メンタルが解放されていくような心地よさを、私は感じました。

 

演技後は、「まあまあかな」というジェスチャーをしていましたが、

今シーズンは、調子がよさそう。

というか、ボーヤンの調子がよくないと、グランプリシリーズも世界選手権も、盛り上がらないので。

 

で、演技が終わった瞬間、SPよりはるかに多い運動会の玉入れ要員が立ち上がり、

ワッショイ、ワッショイと、リンクにぬいぐるみを投げ入れ始めました。

 

ストレス発散??

 

一人で、2つ、3つ投げ込んでいる人、多し。

たぶん、テレビでSPの映像を見て、「私も投げ入れたい」って思って駆けつけた感じ。

 

 

本当に、ボーヤンのために買ってきたのか??

家にあったやつを、なんか持ってきたように、雑多すぎる😑

 

PCSが高評価で、オータム・クラシックを約10点上回り、暫定トップに。

表彰台が確定しました。

 

続いて、SP2位のアダム・シャオ・イム・ファ登場。

 

リプレイでシースルー筋肉が映った瞬間、会場からどよめきが!!

 

演技構成自体が、一人勝ち体制。

4回転は、ルッツ、トゥループ×2、サルコウの4本を投入。

スピンもステップもパワー全開なうえに、フランス仕込みの一人芝居も加えて😆

絶好調感と余裕が漂ってきたところで、本人の気分がよくなったのか、

側宙に加えて、いきなりのバックフリップ。

 

 

えええー。これ、プログラムに入れてよかったんでしたっけ?

スルヤ・ボナリー選手の涙の抗議バックフリップが頭に浮かびましたが、

アダムは満面の笑みで楽しそう。観客も、大盛り上がり。

 

 

リンクから上がってきたアダムは、「思わずバックフリップやっちゃった」みたいなことをコーチと話しつつ、笑顔、笑顔。

 

198.80点のマンモス得点をいただきました。

採点表を確認すると、

 

 

Illegal  element/movement(禁じられた要素、動作)で、2点減点されています。

ということは、減点がなければ、200.80点で大台に乗り、

自己ベストを大幅に更新していたのではないでしょうか。

本人が、後悔しているとも思えませんが。

 

そんな、やりたい放題のご機嫌アダム砲が炸裂したあとに登場したのが、

SPトップのジュンファンです。

曲はもちろん、『バットマン』。

 

 

この空気の中で演じるのは、なかなかしんどい。

しかも、数日前までスロヴァキアのネペラ杯に出ていたことを考えると、

あまりにも強行軍すぎるスケジュール。

 

パワーとスピード、美しさは随一でしたが、

ジャンプの抜けが2本あったりして、2位になってしまいました。

 

だけどさぁ、スロヴァキアにいた数日後に、

ランキングに反映されない大会で中国って、

そんなスケジュールを本人が希望するとも思えず、

国と国との関係っていうのも、あるんですかね。

 

 

順位は、金メダル アダム、銀メダル ジュンファン、銅メダル ボーヤン。

なんか、電化製品の目録写真みたいなのを持っていることに、今気づく(笑)

あ、電化製品じゃなくて、バックパック?? 

冷蔵庫がもらえるなら、強行軍でも駆けつけるけど、

バックパックだったら、私は…どうかな。うーん😅きっと、賞金もあるよね。

 

表彰式が終わると、「このあと、エキシビションが」みたいなアナウンスがあり、

直後にエキシビションをやっていて、びっくり。

 

 

ジュンファン、体、大丈夫??

『golden hour』 by JVKE。このプロ、音楽共々、好きです。

 

 

ボーヤンは、『Angel』。

マッテオ君は、テニスのやつをやっていました。

 

そして、アダム・シャオ・イム・ファは、

むちろん、『The Rise of Skywalker』(スターウォーズ)。

 

「さすがに、ライトセーバー(剣)は中国まで持ってきていないか…」と思っていたら、

途中で取り出して、大暴れ。

 

 

バックフリップまでやって、観客も大喜び。

中国で、アダムの人気が上がる気がします。

 

しかし、老婆心ながら、シーズン中はバックフリップは、やめたほうがいいと思う。

回転して降りてきたとき、2回とも左足首が倒れていて、

怪我する可能性が高いと思いました😱

 

そして、ジュンファンに加えて、いよいよアダムの勢いが増してきた今シーズンなのである。