こんにちは。スケート・アメリカ女子SPはご覧になりましたか?
私は、特に印象に残った演技が4つありました。
一つ目は、第一グループ最終滑走に登場した千葉百音選手。
『黒い瞳』は、プレシーズンに見たときは、
彼女の持つ“陰”の魅力と合っていないように感じたのですが、
今日見たら、まったくの別物に仕上がっていました。
「妖艶」+「陽気」。
目線、表情から細部のコリオに至るまで、
どの瞬間も『黒い瞳』を表現し切っていて、目が離せませんでした。
プログラムも素晴らしいけど、演じる力がすごかった。
「黒い瞳」の歌の中で、若者を虜にした少女が目の前にいるようでした。
キスクラで気が付いたのですが(勘違いかもしれませんが)、
メイクで口角を上げる工夫がされていたような。
とにかく、素敵なプロ&演技でした。
そして、アンバー!アンバー!アンバー・グレン!!
彼女には、メダルを獲ってほしい。応援しています。
彼女のパワーとゴージャスさが映える、『ヘッズ・ウィル・ロール』by ヤー・ヤー・ヤーズ。
スピードが速い、かっこいい、存在感がある。
後半、やや疲れが見えたので、「頑張れ、頑張れ」と祈ってました。
そして、ついに70点超えのパーソナルベストで、暫定トップに。
フリーも頼みます!!
3つ目は、イザボー・レヴィートの『Yarning』 by Raul Ferrando。
エジプト風の音楽にのせて、手の甲で表現する“蛇”が、
きっちり仕事してました(笑)。
カーニバル・オン・アイスで見たときは、
パワーとスピードが不足して見えたのですが、
今日は、スピードが復活して、細部のコリオが作りこまれていました。
トップスケーターは、流石、大事な試合に照準を合わせてくるんだなぁと感心しました。
ニースライドが多いし、ベスティスクワットイーグル(腰を深く落とした状態のイーグル)からのアクセルとか、体力が必要な複雑なプログラムに見えました。
コンビネーションジャンプが、ちょっと危うかったからなのか、
アンバーより点数が下でした。
4つ目は、ルナ・ヘンドリックスの『I'm nin'alu by Ofra Haza/ Living for Love by Madonna』。
私の大好きバージョンのルナ・ヘンを、久しぶりに見ました。
今シーズン、調子が上がっていないように見えたのですが、
「大会前のトレーニングがとてもよい出来だった」とインスタで報告していたので、期待していました。
パワー全開、エネルギーにあふれた時の彼女は、無敵です。
また、そうでないと見ているほうも乗れない曲を選ぶんですよね。もろ刃の剣ですが、今回は、とてもよかった。
ところで、フリー同様、ジャッジ席に大接近・タッチして身を乗り出して大暴れしていましたが、ルール的にはOKなのだろうか?
(いい加減、調べるべきですが、調べてません)
このようなケースが増えると、規制されそうな予感。
ということで、SPは、
🥇ルナ・ヘンドリックス 75.92
🥈アンバー・グレン 71.45
🥉イザボー・レヴィー 70.07
私が総合でメダルを獲ると予想していた吉田陽菜選手は、
3Aを跳ぼうとしてパンクしてしまい、SP9位です。
フリーでは、がんがん攻めてくると期待しています。