オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ロコへのバラード

こんにちは。

横井ゆは菜さんの「横井ゆは菜の推し語り」を見て、

思い出したことがあります。

 

【フィギュア】気さくで自然体♡宇野昌磨 スゴすぎる表現力に再び語彙力消滅「見たら分かるのに!」【横井ゆは菜の推し語り】 - YouTube

 

宇野昌磨選手の「推しポイント」について、

「体から音楽が鳴っている」とコメントされていました。

 

その点は、多くの人も感じていると思うのですが、

「おっ!」と思ったのは、次のことば。

 

「2016年のシーズンが特にだな、と思って」。

 

「やっぱり??そうだよね、そうだよね、ゆは菜ちゃん!!」と、

YouTubeに向かって話しかけそうになりました。

 

2016年シーズンのフリーは、「ブエノスアイレス午前零時/ロコへのバラード」。

 

最近、宇野昌磨さん本人が

「僕には代表作と呼べるものがない」というような発言を (真意はともかく) していることもあり、

「宇野昌磨の代表作は?」という話がちょいちょい出ます。

 

そのとき私が思い浮かべるのが、「ロコへのバラード」なんです。

好きな作品としては、「グレイトスピリット」もありますが、

“宇野昌磨の演技で好きなもの”と聞いて、まっさきに頭に浮かぶ映像は、

ブラック×深紅の衣装に身を包んだ「ロコへのバラード」です。

 

B ESP Shoma UNO 宇野昌磨 FS 2017 World Championships - YouTube

 

特別好きな演技は、世界選手権2017のときの演技です。

 

前半の「ブエノスアイレス午前零時」では、

ジャンプの成否とタンゴ特有の腕や肩のコリオの“型”によって、

緊張感で張りつめた気持ちで見つめていました。

 

そして、弦楽器の「♪キュイーン」からの、

トリプルアクセル+トリプルトゥの打楽器音ハメ「バン!」

あれはもう、唸るしかなかった。

 

「バン!」で、会場の張りつめた糸を断ち切ってからは、

ラストまで、恐るべき高揚感が続いていきます。

 

音楽に乗って自分も浮遊しているような、

夢心地の感覚でした。あの感覚は、今でも忘れられません。

 

歌っているのはMilvaという女性歌手なのですが、(Balada para un loco  作曲ピアソラ)

まさに、まさに、昌磨が体で歌っているとしか思えませんでした。

不思議ですよね。

 

これこそ、ゆは菜ちゃんの言う「体から音楽が鳴っている」。

 

“ロコ”って、「狂気の」とか「夢中になっている人」とかいう意味があるらしいのですが、

 

狂気を帯びたごとく夢中で跳んで演じて、

シニアの階段を2段抜かしで駆け上がっていった昌磨と、

その昌磨の演技を見て、純粋に狂喜乱舞していた頃を、

なつかしく思い出したのでした。