オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

坂本花織SP「技術的、感情的にどれほど魔法のような演技だったことか」ISU実況

グランプリファイナル女子は、

坂本花織選手が、今季世界最高得点でSP首位に立ちました。

オンタイムで観戦していたときは、緊張のあまり、演技の余白やふんわり感を十分に味わえず。今朝になって見返しました。

 

演技前のかおちゃんの表情は、いつにも増して、緊張しているように見えました。

それでも、不本意な結果になってしまったイザボー・レヴィート選手に、一生懸命拍手をしている姿が。

世界女王としての矜持ですね。

 

中野先生にリンクに送り出されるとき、先生の言葉に笑顔を見せる場面もありましたが、すぐに緊張の面持ちに戻り、私の緊張バロメーターも、ぐんぐん上昇しました😅

 

演技始まりの、両手を広げて甥御さんと姪御さんを胸に抱くコリオで、

ふうーっと呼吸をするのを見て、

「このコリオが入っていてよかった」と思いました。ジェフ、ありがとう。

 

 

冒頭のフライング2Aで、

「う、わー」と、ナチュラルな驚きの歓声を上げる北京っ子たち。

あのどよめきは、新鮮で、とてもよかったと思います。

 

ジャッジにエッジをガン見されているであろう鬼門のルッツも、無事クリア。

フリップとセカンドにつけたトゥループの、巨大なことと言ったら!!

「これぞ世界のKaori Sakamoto」っていうジャンプでしたよね。

 

ジャンプが3種とも終了したところで音楽が盛り上がり、

見せ場のステップに突入!!

 

というところで、なぜかカメラが天井ビューになり、

しかも、かおちゃんが画面から切れている😣😣

 

なんということだ。興奮して、ディレクターが上昇ボタンを押しちゃったのかな。

 

ステップ、心地よかった~。

ゆったりと大きく、まさに大きな羽が風の中を漂うがごとく。

難しい方向転換も、軽々と完全なコントールの元に見せつける。

別格でした。

 

天使の羽に包まれながら、フワフワしながら演技を見ている心地でした。

ダイナミックなジャンプやエッジを見ながらも、“見る”より“感じる”演技だったのが不思議です。

 

それにしても、繊細で美しいリサ・マッキノンの衣装よ!

ストーンの使い方が、ゴージャスすぎず、キラキラしすぎず、

かおちゃんの曲のイメージを考えて作られたことが伝わってくる手仕事です。

 

<グランプリファイナル第2日>女子SP、演技をする坂本花織(撮影・小海途 良幹) ― スポニチ Sponichi Annex スポーツ

 

小海途カメラマン撮影のこの写真。

本物の翼を広げているみたい。

 

ずっと、坂本選手を見てきたフィギュアファンにとっては、

この腕使い、指先の表現は、信じられない進化だと思います。

 

フィンランド大会のときのこの写真も、

「羽が生えてます!シリーズ」として好きです。

 

 

今夜のフリーも、私の大好きな大好きなプロ。

とにかく笑顔で終わってほしい。

そして、目標通り、表彰台の真ん中に立って、

グランプリシリーズ、1位、1位、1位で終われますように。

 

ISU実況概要意訳

ISUの実況が何を話していたか、気になるのでざっくり意訳しました。

H)ヘンレッティさん B)バートンさん

 

B)シーズンベストは、シーズン序盤の9月にカナダ(オータムクラシック)で出した75.6。

ショートは、Wild is The Wind/Feeling Good。失礼しました。Baby, Got Bless Youです。

 

H)センセーショナルなダブルアクセル。

簡単そうに滑っていますが、私たちが目にしているのは、
プログラムの最初から、すばらしい流れとなめらかな滑りを伴う最高のスケーティング技術です。


H)トリプルルッツ!!

力強く大きなバタフライの入りから、フライングキャメル

(見事さに笑いが洩れながら)大きなトリプル×トリプル。フリップとトゥループです。


(演技終了)

B)ああ、この演技が、技術的にも感情的にも、どれほど魔法のようにうっとりするものだったか、言葉で説明するのは難しいです。


H)最初にこのプロをモントリオールのオータム・クラシックで見てから、
こんなにも進化しているなんて、信じられません。

確かあのときは、プログラムに対するレビューをいくつか耳にしたのですが、
「新しく生まれた姪と甥へのオマージュ作品は、素敵だね」という感じでした。

しかし、今やそれにスピードが加わり、この上ない喜びを表現する作品へのコミットメントも深みを増しています。

 

B)この曲とプログラムが、何か特別なものを表現しているのを感じることでしょう。
もちろん、彼女の家族の物語であるわけですが、
電光石火の技術エレメンツはもちろん、パワーとスピード、
あらゆるコリオの動作に込められた、大きな喜び。

 

H)なんというか、リンクを離れたとき、リンクに出る前のカオリ・サカモトは、
いつもとても魅力的なんです。

演技中は、プログラムと曲にふさわしい感情に集中しているのがわかると思いますが、
インタビューを受けるとき、彼女は、こちらがつられてしまうほど、ずっとクスクス笑っているんですよ。

 

(リプレイ映像を見ながら)
H)彼女を有名にしたダブルアクセル。
これはエッジチェンジが課題のルッツ。しばしば、彼女にとっての悩みの種です。
最近は、コールされる頻度が減り、変化が起きているのがわかりますが…。

しかし、フリップとトゥループは、恐るべき大きさのジャンプです。

私には複雑な技術的要素に関係なく、この演技は間違いなく、
プログラムコンポーネントを9点台に推し上げると思います。
シーズンの間に彼女が8点台後半を記録していた要素もあったと思いますが、スローモーションでリプレイを見ると、
パフォーマンススキルは、指先まで神経を行き届かせ、
方向を快適にやすやすと変えているのが確認できます。
本当にすばらしいです。

先ほど申し上げたように、氷を離れたカオリは、本当に喜びの感情とパワーを与えてくれる人です。
他の選手たちが、「日本語が話せたらいいのになぁ。それか、カオリが英語を話せたらいいのに。そうすれば、
彼女が何を話しているのかわかるのに」と言うくらい、彼女のエネルギーにみんなひきつけられてしまうのです。


B)二度の世界女王であり、三度目をめざす彼女は、
今シーズンもまったく順調なようです。
SPの点数を見てみましょう。シーズンベストは75.6なので、
77.35は、ニュー・シーズン・ベストです。
ショートを終えて、カオリがトップに立ちました。

 

以上、点在する誤訳はご容赦ください。