🔔明日のCS放送まで、PIWの昌磨の演目を知りたくない人は、読まないでくださいな。
はーい、行ってきました。プリンスアイスワールド。
めちゃくちゃ寒くて、ホカロンを5枚貼って鑑賞しましたが、
行ってよかった!!大満足。
迷っている人がいたら、行ったほうがいいです。
宇野昌磨選手が「それやるの?! (びっくり) というようなプログラムを用意しています」と話していたので、
“それ”は、いったい何なのか? が楽しみでしたが、
ラッキーにも、事前情報が耳に入ることなく、本番を迎えました。
「ミュージカル・オン・アイス」ということで、
昌磨の前に滑ったゲストスケーターたちも、ミュージカルや音楽映画にちなんだ演目がほとんどでした。
本田真凜さんは「リトル・マーメイド」、中田璃士さんは「天使と悪魔」、織田信成さんは「キンキーブーツ」、島田高志郎さんは「アーティスト」、樋口新葉さんは「Fix You」、高橋大輔さんは「ムーランルージュ」、荒川静香さんは「キャッツ」・・・
と、なると、私は観念しましたよ、
「これはもう、映画『タッカー』以外にないだろう」って。
先日のブログには、
タッカーはないと思う。
意外性ではダントツ1位だけど、ないと断言します。なんてね。
と書きましたが、やはり飛び道具の『タッカー』だったか…
と思ったところでライトがつき、
ピアノの鍵盤が、ダーン♪
おおお、『ダンシング・オン・マイ・オウン』でした。
しかも、全身ブラックの衣装で、
2019~2021年シーズンに滑っていたものとは、まったく違う雰囲気。
クールでダークな、『ダンシング・オン・マイ・オウン』でした。(以下D.O.M.O)
2020年前後に滑っていたD.O.M.Oは、
「失恋したけど、彼女がしあわせそうなら、僕もしあわせ」
もしくは、
「一人ぼっちで踊っているけど、僕はしあわせだよ」
といった健気(けなげ)な雰囲気があり、
スーパー・スイートなスマイルをたたえて滑るステップシークエンスに、
多くの人が心を奪われました。
「何かを失ったからと言って、不幸ではないんだよ」というメッセージに、
涙がほほを伝いました。
あ、すいません。これらの解釈は、私が勝手に演技から感じたもので、
公式ステファンBOOKに掲載されているものではございません。
一方、本日見たブラック衣装で演じる『D.O.M.O』は、
漆黒の闇に落ちたような、本来の意味での『ダンシング・オン・マイ・オウン』。
「失恋したけど、しあわせ」って、冗談だろ?
元カノが他の男と踊ってるの見て、まったく笑えねぇよ。
と言った感じで、二コリともせず。
あ、すいません。これらの解釈は、私が勝手に演技から感じたもので、
公式UNO1BOOKに掲載されているものではございません。
ステップのツイヅルで振り返った瞬間、
前みたいに「にゃー」って笑うかなと思ったけど、
ほんとにまったく笑顔なし。
しかし、今シーズンの『Timelapse/鏡の中の鏡』を経てこその『D.O.M.O』であることは、一目瞭然。
音の行間をいっぱいいっぱいまで、全身の柔軟性で拾いながら、
クールなれどもストーリーの膨らむ、極上の演技でした。
あまりの演技に、呼吸不能になり、窒息寸前。
観客席の誰も、1ミリだって動かないし、動けない。
静まり返った会場に、息を吐く音も吸う音もしませんでした。
キャメルスピンでめくれたシャツから見える
腹筋の縦のラインが、深いこと、深いこと。
ゴージャス。深淵。鋭利。表現の極み。
どうしよう。
(怒られると思うけど)フリーのプログラムを、これに変えてほしいんだけど。
だめ?だめだよね?
それくらい、よかった。
名フェスで『グレイト・スピリット』を演じてくれたときも度肝を抜かれたけれど、
以前のプロを今の昌磨が演じると、進化がよくわかりますね。
ひゃー、まいった。
一応、昨日の動画があるようです。
宇野昌磨、圧巻の“王者の滑り”で観客魅了!ブラックのシックな衣装で決める 「プリンスアイスワールド2023-2024東京公演」初日公演 - YouTube
宇野昌磨、圧巻の“自信作”披露で王者の風格 大トリ「Dancing On My Own」で会場ファンを魅了 『プリンスアイスワールド2023-2024 東京公演』 - YouTube
さすがに、現場の空気までは映っていませんが、
CS放送を見られない方は、けっこう長く流してくれている親切な動画です。