こんにちは。
ブログを書きかけては、次の話題がやってきて、
書きかけ→放置→書きかけ→放置で、無駄なエネルギーを消費している種子島ぴーです。
さて、すでにタイムリーな話題ではないですが、
全米選手権の男子フリーが行われ、
イリア・マリニン選手が優勝しました。
Malinin Repeats as Champion in Dominating Fashion | U.S. Figure Skating
「フリーで220点くらいは出すのではないか」という私の事前予想ははずれて、
185.78点、総合294.35点での優勝でした。
まず、昌磨と同じで、新しいスケート靴が、足に合っていないとのこと。
SPでも、その影響はわずかに出ていましたが、
フリーでは、影響がさらに大きかったようです。
合わない靴で、高難度ジャンプを跳ぶのは危険だと思いますが、
冒頭に予告外の4Aを跳んで成功させたのは、スター気質があるな、と思いました。
4A、ちょっと詰まりましたが、高さがあって、まったく危なげなかったです。
観客の熱狂はすさまじく、興奮状態が彼の集中力を欠くのではないかと心配しましたが、やっぱり影響はあったのかなぁ。
前半から、つなぎの部分は両手がダランと下がって、疲れているように見えました。
ループが2回転になり、ルッツで転倒し、トゥループがパンクし…と、
らしからぬ展開に。あ、彼の場合、これらはすべて4回転が前提となっております。
ステップでも、バランスを崩したような記憶が。
だけど、最後に、3Lz+3A+3Tという、
すごいんだけど、なぜか“映え”ないリカバリーを見せて、
それだけで21.28点を計上!大したもんです。
4Aをフリープログラムに入れるのは、リスクがあるなと改めて感じました。
でも、全米は、世界選手権の調整試合だと思うし、
リスクを取って成功した試合もあるし、世界選手権では決めてくると思われます。
また、“米国内に敵なし”という、気合が入りにくい環境ですが、
若くして、自己と格闘しているのを感じました。
全日本選手権と数値だけを比較するなら、下記のようになります。
1位宇野 昌磨 298.04
2位イリア・マリニン 294.35
3位鍵山優真 292.10
4位山本 草太 287.00
5位三浦 佳生 280.08
6位佐藤駿 273.04
7位友野 一希 271.52
8位ジェイソン・ブラウン 264.50
9位壷井達也 252.34
比較する意味は、ほぼほぼないですけども😆
昌磨が、「マリニン君と、来年以降はわからないけど、今年はまだ戦える」と話していたのを思い出しました。
2位は、ジェイソン・ブラウン選手。
ザ・アイスで見た『ターザン』の仕上がりに興味がありましたが、
フリーは『見果てぬ夢』に戻してきました。
このまま、4回転ジャンプを複数、安定的に跳べる選手が出てこなければ、
次のオリンピックも、ジェイソンは順当に出場できるのではないでしょうか。
私は、ネイサンの現役復帰はないと思いますが、
ヴインスの復帰はあるような気がしていました。(数日前まで)
北京で個人戦に出られなかったのは、
「オリンピックの忘れ物」になるのではないか、と。
そして、米国男子の今の状況ならば・・・。
しかし、全米後に飛び込んできたワリエワのオリンピック記録抹消のニュースを受けて、もう復帰はないな…と。
団体戦で金メダルを手にし、すでに2度オリンピックに出ていますので。
3位は、カムデン・プルキネン選手。
カムプル君の正統派な滑りは、心の中に翼を広げてくれるよう。
冒頭の4回転トゥをすばらしく盤石に決めて、
ここ最近見た中では、ベストな演技だったと思います。
曲は、『トスカ』。
僅差で4位になったマキシム・ナウモフ選手も、曲が『トスカ』なんですよね。
カムプル君は、『トスカ』と『ラ・ボエーム』を現代的に組みあわせていましたが、
ナウモフ選手は、正統派の『トスカ』。
なかなか面白い展開でした。
ナウモフ選手は、今シーズン、美しいスケーティングに俄然注目している選手です。
彼も、快心の出来でしたが、点数は僅差でカムプル君に軍配が。
私は、どちらも好きなスケーターですが、ナウモフが上にくると思いました。
世界選手権シングルの代表は、
男子がイリア・マリニン、ジェイソン・ブラウン、カムデン・プルキネン
女子がアンバー・グレン、イザボー・レヴィート(敬称略)
四大陸選手権はアンバーもカムプル君もチョクベイも欠場となりました。
残念ですが、選手からすれば当然の選択。
全米と四大陸は、物議を醸すほど日程が近すぎて、負担が大きすぎ。
世界選手権に賭けますよね。
ところで、マリニン君の優勝インタビューで、
昌磨についてもコメントしてくれています。(リンク貼らせていただきます)
全米選手権の連覇直後、NBCでイリア・マリニン選手のインタビューが放送されました! 靴の問題、世界選手権に向けての準備、そして憧れの宇野昌磨選手について話してくれました。(日本語字幕付き) #IliaMalinin
— Ilia Malinin Japan (@IliaMalininJP) January 29, 2024
pic.twitter.com/MuHuGcVr3Y
全日本後のインタビューで、昌磨がマリニン君に言及し、
全米後のインタビューで、マリニン君が昌磨に言及する。
国は違えども、試合でつながっている感がいいですね。
おーい、昌磨くん、見てたか~い?