オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ISUの恥知らずな決定(北京団体戦順位)

ワリエワ選手のドーピング違反によって、北京オリンピック団体戦の順位が変動します。

 

地球上のほとんどの人たちは、ロシアが失格になって、

各国の順位が繰り上がると考えていたと思います。

 

金メダル 2位だったアメリカ

銀メダル 3位だった日本

銅メダル 5位だったカナダ

 

ところが、我らがISU(国際スケート連盟)の発表は、驚くべきものでした。

ISU Statement - Decision of CAS - Kamila Valieva (ROC) - International Skating Union

She will also be disqualified from the Beijing 2022 Olympic Winter Games Women’s single competition and all her individual results and points in the Short Program and the Free Skating competitions will be dismissed leading to a re-ranking of the Team event results as follows:

ワリエワ選手は、2022年北京オリンピック冬季競技大会の女子シングル競技からも失格となり、ショートプログラムとフリースケート競技におけるすべての個人成績とポイントは取り消され、チーム競技の結果は以下のように再順位付けされることになる。

Beijing 2022 Olympic Winter Games, Team event results:

1位 米国

2位 日本

3位 ロシア(ロシアオリンピック委員会)

 

表の赤字DSQは、「失格」の意味です。

ワリエワが出場したWomen SPとFSがDSQになっています。

 

 

団体戦は、チーム競技じゃないんですか?

連帯責任じゃないんですか?

 

ワリエワの数字だけ取り除いて計算したら、

カナダよりもロシアが1ポイント多くて、ロシアが銅メダルですって??

 

こんな飛び道具みたいな解釈、よくもできたものだと思います。

いったい、誰が考えついたのか。

ロシアからの猛抗議を受けて、落としどころをさぐったのでしょうか。

それとも、連盟の中に、親ロシアの勢力がいるのでしょうか。

 

さらに…

この計算は合っているのですか?

合っていないですよね。

 

ISUの計算は、 

ワリエワ選手が団体戦のSPとフリーで各1位、10ポイントを獲得していたのを差し引いて、マイナス20ポイント。

 

 

ロシアは、74-20=54ポイントなので、

カナダの53ポイントより上、という解釈です。

 

でも、失格になった選手がいると、下の順位の選手が繰り上がるルールなので、

カナダは、(ほかの国もですが)

女子のSPとフリーで、もう1ポイントずつ加点されるはず。

 

 

つまり、順位は、

1位 米国 67P

2位 日本  65P

3位 カナダ 55P

4位 ロシア 54P

となります。

ISUの方式だと、銅メダルは、カナダになるはずです。 

 

そもそも、団体戦なのでチームとして失格だと思いますが、

“やぶへび”と言うのか“墓穴を掘る”というのかわかりませんが、

カナダが銅メダルであることを、自ら示してしまいました。これはアウトですね。