さて、「小さい子をもっと見たい。選手が小さい頃から育てていきたい」と、
グランプリ東海クラブを離れられた樋口美穂子先生。
宇野昌磨ファンが愛してやまないコーチのお一人ですが、
新しいクラブ(LYSフィギュアスケートクラブ)を立ち上げてから、
再び、国際舞台に姿を見せるまで、
ある程度の時間がかかると思いこんでいました。
ところが、どっこい(←古い!)
オリンピック後に移籍した河辺愛菜選手だけでなく、
上薗恋奈選手も破竹の勢い。
グランプリファイナルに出場して銅メダル、来る世界ジュニア選手権の日本代表と、
すごいとしか言いようがないです。
国際大会のキスクラで、姿を見かける機会も少なくありません。
その美穂子先生を取り上げたJBpressオートグラフの記事(三部作)が、
とてもよかったです。
「1つずつ進んでいってこそ先がある」樋口美穂子、クラブ立ち上げからの歩み フィギュアスケートコーチ・樋口美穂子インタビュー(1) | JBpress autograph
「そのときが最後だから精一杯やろう」樋口美穂子が教え子に贈る珠玉の言葉 フィギュアスケートコーチ・樋口美穂子インタビュー(2) | JBpress autograph
第三回は、宇野昌磨選手の話も登場します。
私がすごいなぁと思ったのは、この部分。
「たしかに世間的には優勝を続けていて、チャンピオンで、というイメージだったかもしれません。でも演技を見て気になっていたので、(2022年の)全日本選手権後、中京のリンクで会ったときに『今、楽しい?』と言葉をかけました」
圧倒的な演技で、ネクストステージに上がった昌磨を見ながら、
「スケートが楽しくないのではないか?」と、感じ取ったわけですよね。
全日本で、この笑顔だったにもかかわらず。
以前、昌磨は、美穂子先生のことを、「家族でもない僕に、人はここまでできるんだ。感謝しかない」というようなことを(うろ覚え)話していましたが、
本物の絆って、すごい。
演技一つで、考えていることがわかるって、愛ですよね。愛。
実際、本人の中には、いろいろな葛藤が生まれてきていたと、後で判明しましたよね。
美穂子先生のクラブの名前が、覚えにくかったのですが、
LYS⇒Let Yourself Shine
あなたらしく輝く事が出来るクラブ
という志も、わかった気がしました。
昌磨も、美穂子先生のことを気にかけているのが、
インタビューの端々でわかるし、
満知子先生、美穂子先生、ステファンと、恩師に愛され、恩師のために頑張れる26歳、なかなかかっこいい。