こんばんは。昨夜はチャレンジカップ男子フリーが行われ、
最終順位は以下のようになりました。
🥇ミハイル・シャイドロフ
🥈壷井達也
🥉友野一希
おめでとうございます。
友野選手、優勝ならずでしたが、
『Halston』は、期待を裏切らないすばらしさでした。
観客の注意を集め、場を制圧するのは難しい会場だったと思うのですが、
友野くんの演技が始まると、みんな金縛りにあったように、演技に引き込まれているのがわかりました。
審査員も、じっと、友野くんを見つめていました。
涙ぐんでいるのではないか、と思うほどでした。
あ、涙ぐんでいるのは私か(笑)
PCSはもちろん、一番高かったです。
たぶん、友野くんの実力からいくと、この場面では、フリートップで逆転優勝してしかるべきだったのではないかと思うんです、平池ゴルゴ13的にも。
冒頭の4Tがパンクしてしまい、4回転が2本になったのも、残念でした。
だけど、ここはこれでいいのかな、と。
滑走屋での疲労も残っていたかと思いますが、
上積みされた演技力、表現力は数年分の練習と同等以上の価値があると思うし、
以前のインタビューで、「久しぶりにまとまった時間が取れるので、新しい4回転ジャンプも習得したい…」みたいなことを話していましたよね。
友野果実園、大豊作な一年。今までと違う“深夜に泣けるTOMONO”バージョンを見せてくれて、ありがとうな一年でした。
(コメント概要)
「最初のジャンプはよくなかったと思いますし、ちょっと回転が足りなかったのもあるような気がします。でも、残りは落ち着いて、演技を取り戻すことができました。
最近は、試合を見に来てくださるファンの方も多くて、それを見て、本当にありがたい気持ちになります。
このチャレンジカップは2度目ですが、ここに来たのは初めてでした。オランダに来るときは、いつも楽しみにしています。
シーズンを振り返って…
今シーズンは、今までのセルフイメージを変えることができたシーズンになりました。フリーに関しては、パーソナルベストを出すことができました。いい印象がたくさんあったシーズンだったので、来シーズンに向けて、さらにステップアップしていきたいです。」
友野くんの次に登場したのは、ミハイル・シャイドロフ with ウルマノフ。
見るたびに垢抜け、見るたびに強くなっていくシャイドロフ。
ついに、4回転を4本入れてきました。
ルッツ、フリップ(New)、トゥループ2本。
そして、昨シーズンから何度も見てきた『ああ、運命の女神よ』ですが、
初めて、曲に合わせて心が弾むのを感じました。あの、緊迫感ある音楽で!
「世界選手権に向けて仕上げてきたなぁ」と思いました。
4回転の着氷は、すぱっと切れ味がありましたが、
eや!が付いて、思ったほどは点数が伸びませんでしたね。
最終滑走は、壷井達也選手の『High Strung』。
一言で表現すると、「おみそれしました」。
本人比では、上半身は動いていなかったように見えました。
疲れもあっただろうし、学業も忙しいだろうなと思います。
しかし、ですよ。ジャンプをミスらない。
4S+3T💯 4S💯 3Lo💯…というふうに、危なげなく決めていくし、
その飛距離に、思わず拍手~
4回転4本のシャイドロフが、ぶっちぎりで優勝するのではないかと思っていましたが、
シャイ170.59 vs. 達ちゃん169.01の僅差。
SPの壷井選手の貯金が0.05だったので、
うぉーーー、僅差で2位でした。
しかし、ノーミスで銀メダル。
壷井選手、おめでとうございます。
(コメント概略)
「まず、大きなミスなく演技を終えることができて、本当に良かったです。ただ、来シーズンは、4回転ジャンプの種類を増やしたいし、スピンやステップもレベルアップしたいと思っています。
今シーズンは、良い結果を残せた試合が、あまりありませんでした。その中で、何がいけなかったのかを反省した経験が、まず全日本選手権で役に立ちました。さらに、今回のチャレンジカップでも、国際大会としては初めて250点を超えるスコアを出すことができました。多くのことを学びました。日本選手権は、今シーズンのハイライトでした。
(来シーズンは)フリープログラムを変更する予定です。ショートプログラムは、持ち越すと思います。フリーを変更するつもりなので、たぶん、オフシーズンは、振り付けに集中して過ごすことになると思います。」
メダルセレモニーは、和気あいあいとしていました。
🥇ミハイル・シャイドロフ 🥈壷井達也 🥉友野一希
ウイニング・ランの時も含めて、友野くんがシャイドロフに、「次は何」「あっちで呼んでるよ」みたいなことを、教えてあげていました。
シャイドロフも、笑顔でかわいかったです。
友野選手、壷井選手、シーズンお疲れ様でした。いい演技をありがとうございました。