オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

世界ジュニア女子SP、島田麻央2位、櫛田育良3位、上薗恋奈8位。三人三様に素晴らしすぎた。

こんばんは。台北で始まった、世界ジュニア選手権。

女子SPをネットでライブ観戦しました。

 

日本代表3人が、三人三様にすばらしく美しいスケーターであることに、

まず感嘆しました。

“美しい”というのは、もちろん物理的なものもあるのですが、

それぞれが自分の個性を持っていて、

それを堂々と全力で出して、スケートに対する真摯さが放たれていたからです。

 

トップバッターは、櫛田育良選手。

上品さと個性がミックスされた『レッド・バイオリン』は、

どの動作にも“意志”が見えて、美しすぎた。パリコレのモデルが滑っているかと思ったよん。

 

 

解説も、「すばらしいスケーティングスキルと成熟した演技」と絶賛していました。

64.64点でPBを更新。暫定トップに立ちました。

 

続いて、上薗玲奈選手の『トワイライト』。

 

 

ものすごいスピードと確かなスキル。

コンビネーションジャンプのセカンドで、着氷が乱れて手をついてしまいましたが、

これが完全な転倒扱いの減点になっていて、うーん、もったいない。

ミスしないイメージがあったのですが、そんな日もあるよね。

フリーで、全然、巻き返せるから大丈夫な選手です。

解説も、プログラムを表現することへのコミットメントを、褒めていました。

 

そして、島田麻央選手の『アメリカーノ』。

これを“圧巻”と言わずに何を言う? というくらい、うなるしかない演技でした。

 

 

ジャンプの着氷の気持ちよさ♡ステップのリズム感♡

ラストの高速スピンなんて、速すぎて静止画かと思いましたよ。

 

濱田コーチも、「今までで一番よかった」と繰り返して言っていたのに、

点数は思ったほど伸びず、72.60点。

採点表を見ると、「3F!+3T」でフリップのエッジに!が付いてました。

見返してみたけれど…うっ! 確かに。

でも、本当にすごい演技でした。

 

最終滑走は、シン・ジア選手。

彼女の魅力を最大限に引き出す『魅惑のワルツ』。選曲に間違いなし。

 

 

プログラム自体は、鉄板な感じで面白くはないのですが、とにかく美しい。妖精さんみたい。

そして、島田選手のあの演技のあとで、落ち着いてノーミスできる精神力はすごい。

ジャンプがふんわり高いですね。

ルッツのGOEが+2.11で(演技中はもっと高かったと思う)、ちょっとびっくり。

映像では、カメラに近づきすぎて、よくわからなかったので。

 

得点は73.48点で、島田選手を抑えてトップに立ちました。

私は、島田選手のフリップのエッジコールを知らなかったので、意外に感じました。

 

どちらもすばらしい演技で、決着はフリーに持ち越しですね。

島田選手は、3Aと4Tを持っていますからね。

 

それから、私は、島田選手の『アメリカーノ』が、選曲、衣装ともにどうなんだろうという気がしていたのですが(特にこの曲はジュニアにふさわしいのか?)、

今日、考えを新たにしました。

島田選手のスケート人生は、この先、相当長いので、個性的なプログラムをいろいろ試したほうが、本人も楽しいしやる気が出る。引き出しも増えるだろうな、と。

そして、今夜の『アメリカーノ』は、間違いなくこれまでで最高の出来に見えました。

 

日本女子ジュニアは、層が熱すぎですね。