オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

バックフリップ解禁の流れ(噂)に思う

こんにちは。今日の東京は、春の日差し。

陽だまりにいると、心もぽかぽかしてきます。

 

さて、世界選手権が終わってどんよりしていたのですが、

昨日、はてなブログからメールが届いているのを発見。

はてなブログProをご利用いただき、誠にありがとうございます。以下の内容で契約を更新いたしました。

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引き続きはてなブログProを、どうぞよろしくお願いします。

 

ええー😂このタイミングで自動更新??

しかも、2026年3月26日ってミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの後じゃないですか。

これは…それまでブログを続けろ、フィギュアスケートを観戦し続けろと…いう神のお告げ?もしくは、昌磨が2026年も大会に出ているという暗示だろうか…。

 

そんなわけで、またブログに書きたいことが出てきたわけですが、

”バックフリップ”についてです。

 

 

私は、”バックフリップ”を試合で跳ぶのは反対です。

禁止行為を減点だけで処理する審判にも疑問。

「バックフリップが表現を進化させる」という意見にも、

「観客に何かを与えたい」という選手の考えにも賛同しません。

 

減点-2はするが、プレゼンテーションで高評価というのも、意味不明です。

 

しかし、「厳しく対処してほしい」という私の思いに反して、

ISUは、アダムのプログラムを“最優秀プログラム”に選び、

公式SNSにバックフリップをクローズアップした動画を何度もアップ。

 

つまるところ、バックフリップを歓迎しており、解禁される動きがあるとかないとかささやかれています。

 

そもそも、バックフリップ禁止ってなんでしたっけ? とISUのルールを確認すると、

Illegal maneuvers for Singles and Pairs events(シングルとペアの違法な動作・戦略的動作)

  • Somersault-type jumps(宙返り型ジャンプ)
  • Lifts with wrong holds(正しくない持ち方でのリフト)

と書かれています。

 

宙返り型ジャンプということは、Somersaultは前方後方の宙返りという意味で、側宙はいいという解釈で合ってますか? つまり、前宙もアウトですね。

 

ペアのLifts with wrong holdsは、一歩間違えれば、女性が転落したり、振り回されて顔面を強打したりという、なんとも恐ろしい技の数々😨

 

アイスダンスは、さらに数多くの違反動作が記載されていました。

 

で、なぜ禁止かというと、最悪、重症、死亡事故につながる危険があり、選手の安全を守るために設定されたルールです。

 

なので、ISUは、選手の安全を守るよりも、観客の盛り上がりでもって、フィギュア観戦を盛り上げていこうという方向に、舵を切るのかもしれません。

 

観客としては、危険技をする選手はもとより、

事故が起きて試合が中止になったり、

着氷の衝撃で傷つけられたリンクで、他の選手が影響を受けるのも嫌です。

 

誰もがもみんな、ネイサン・チェンのようなバックフリップを跳べるわけではないですからね。

今回の世界選手権のアダムは、グランプリ大会のときほど、キレのあるバックフリップも側宙も跳んでいなかったと思います。

 

緊張する試合で高難度ジャンプを何本も跳び、力が付きそうな場面で跳ぶバックフリップ。

頭から落下する、足首をひねる、壁に激突する選手は、間違いなく現れると思います。

 

世界選手権フリーのアダムも、頭の位置は低かったし、着氷は常に足首が怖い印象。

 

 

ちなみに、EXのアダムは、側宙+バックフリップ+ラズベリツイストというアクロバット特盛の演技でした。

 

 

宙返りして振り向いたときの壁との位置も近かったと思います。

 

実は、私は、解禁されても、そんなに流行らないのではないかと、最近思い始めています。

バックフリップ自体は、それほど難しい技ではないと言えるかもしれません。

国際大会に出場できないロシアの男子は、アイスショーで次々に飛び始めていますし、「飛べるか飛べないか」で考えると、

日本の選手でも、飛べる選手は何人もいると思います。

「4回転ジャンプより簡単」という選手もいます。

 

ここで思い浮かぶのが、一時期大流行した片手側転です。

紀平梨花選手あたりがコリオに取り入れ始めた時点では、たいへん新鮮でしたが、多くの選手が側転や片手側転をコリオのアクセントにし始めると、

美しくない側転の多いこと、多いこと。

 

一時、マリニン君も入れていましたが、たいへん汚い仕上がりで、プログラムの汚点にさえ見えました。のちに、止めて側宙に変えましたよね。

 

同じように、バックフリップをやる選手が増えると、珍しくもなんともなくなって、

やがて下火になるのでは?

 

しかも、バックフリップは、点数が加算されるのでしょうか?

ステップのレベルが上がるとか、PCSが高くなるとかあるあるのでしょうか。

 

正式にプログラムのコリオに入れたら、調子が悪くても跳ばなくちゃと思って、危険度も増すし、日々の曲かけ練習で何十回、何百回とやっていたら、怪我する確率は絶対に高くなる。

なので、賢明なスケーターは、やらない気がしますが、どうでしょうか。

 

黒い感情としては、誰もかれもがバックフリップを飛んで観客も審判も飽きて新鮮味もなくなり、リンクもザクザク耕されて大クレームで、自然にすたれるといいなぁと。

 

私自身の反省点としては、アイスショーでバックフリップを飛ばれると、大して感動してなくても、拍手したり、ワオとか言っちゃったりしたので、

観客の反応が、スケーターに勘違いさせてしまった部分もあるのかな、と。

さて、どうなるでしょうか。