こんにちは。早起きして女子のグランプリファイナルフリーを見た種子島ぴーです。
結論から言うと、早起きして良かった~!!
紀平梨花選手の優勝、おめでとうございます。すばらしかった。
でも彼女だけでなく、2位~6位までの選手も、全力を出しきってすばらしい演技を見せてくれました。全員がトータルで200点を超えています。
その高レベルな戦いの中で、紀平選手が優勝したことが、一層すばらしいです。
パーフェクトな演技に感涙。サモドゥロワ選手。
トップバッターは、ソフィア・サモドゥロワ選手。
彼女もまだ16歳ですが、映画「バーレスク」の音楽に乗せて、ノーミスの演技を成し遂げました。
すべてのジャンプに加点が付いています。2A+3Tのコンビネーションジャンプは、リンクを半周するのではないかと思うほど幅のあるものでした。
すべてのジャンプを跳び終わると、小さくガッツポーズ。観客に手拍子を促し、ノリノリでリンクをバーレスク化します。
演技を終えると、顔を覆って涙。
ただ、ニューフェイスゆえに、審判がどう点を出すかにバラツキがあり、セカンドマークが抑えめなんですよね。
これだけノリノリで映画の世界を表現しても、曲の解釈に7点を付けるってのは、どうなってますかね?!
ここ一番で、辛口ジャンプ評価の宮原選手。
続いて宮原選手が登場。今日は、とても落ち着いている様子。
いつもの繊細な表現も、戻っていました。
一見、完璧な演技に見えたのですが、テクニカルで刺されまくってしまいました。
昨日より明らかに高いジャンプに見えたのですが、得点源が全滅です。
ルッツとトゥループのコンビネーションが回転不足、単独のルッツがダウングレード、3連ジャンプがエッジエラー。さらに、ステップがレベル3?
回転不足については、見逃しているときもあると思えば、いきなり厳しくなったりして、なかなか難しいですね。
惜しかったけど素晴らしかった坂本選手。
続いて、坂本選手の大好きな「ピアノ」。
私も一緒に、グランドピアノの置かれた海辺の風景へIN。
最初の3F+3Tのコンビネーションがきれいに決まったので、一安心。ここがうまくいくと、波に乗るんですよねー。
2Aはいつものように流れ、高~い3Jz!! このまま完璧に終わるかと思っていたら、2A+3T+2Tで、3Tの着氷がぐらつき、つなげた2Tで転倒!! 惜しい。
でも、それ以外はすばらしく、表彰台いけるかも!! と思いました。
険しい表情のザギトワ選手
追う立場から追われる立場になったザギトワ選手。
演技前の表情が、気の毒なくらい険しかったです。
険しい表情のまま、「カルメン」がスタート。
もともと、演技がせわしない気がしていたのですが、今回は彼女の焦りも伝わってきて私もドキドキ。
3Lz+3Tのコンビネーションジャンプで、3Lzの後につまづくような感じでヒョイと1回転。珍しいミスでした。
でも、その後はものすごい集中力で、加点がつくジャンプを次々と跳んでいきました。
ただ、「カルメン」の世界観は全くうかがえなかったと思うのは、私だけでしょうか。
いつもなら、これでも優勝できたと思うのですが、紀平選手という強敵がいる今回は、キス&クライでの表情も暗く・・・
今季のリーザは、本当に強い。
ザギトワ選手とは対照的に余裕の表情でリンクに立ったのは、トゥクタミシュワ選手。
告白すると、私は彼女がフリーで崩れて、かおちゃんが3位になると予想していました。が、今季のリーザは本当に強く、自信にあふれていました。
冒頭の3Aは、ショートと同じようにステップアウトしましたが、減点は最小限。
そのほかのジャンプは、本当に高さがあります。
「ジャンプのリーザ」に妖艶さが加わって、素敵なスケーターさんになりました。
最後のステップは、お色気クリムキンイーグルで、手を突きあげて観客をあおり、エキシビションと化していました。
演技終了時点で、テクニカルがザギトワを上回っていました。
堂々の最終滑走、紀平梨花選手。
最終滑走に登場したのは、紀平選手。
私が彼女の「ビューティフル ストーム」を初めてみたのは、長野の「Heroes&Future2018」でした。雷鳴とどろく音楽の中、転んでも転んでもジャンプを跳び続け、最後は頭を打っても尚、演じ続ける様子に、仰天!!
「サンダーストームのよう」と書いています。↓そのときの記事はコチラ。
あの「サンダーストーム」が、ここまでビューティフルなストームに完成されるとは、人ってすごいなぁとつくづく思いました。
優勝が期待される最終滑走でも、紀平選手は一切動じません。
冒頭のトリプルアクセルの回転が足りず、着氷で転びかけますが、何事もなかったかのように、2本目のトリプルアクセルへ!!
ダブルアクセルだったんじゃないかと思うほど、軽々とコンビネーションにして跳びました。
そのほかのジャンプも安定感があって、すべて加点が多く付くものでした。
失敗する気がしないんですよね。跳ぶ前の、確信に満ちた彼女の表情がいいですよね。
そして、この曲のステップの音の取り方が、私は大好き。
自然と私もリズムを取ってしまいます。
演技が終了した時点で、誰もが優勝は間違いないと思ったと思います。
というわけで、結果はこのようになっております。
宮原選手を「まさかの最下位」なんて言わないでね。今日の演技は、全員すばらしかったです。
会場での優勝インタビューに登場した紀平選手は、
・どんなに大きな試合でも、気持ちをコントロールできた。
・プレッシャーではなく、自信が持てた。
と話していました。大モノです。
精神をコントロールできるならば、今後も優勝し続けるかもしれません。