宇野昌磨出演、オリンピックチャンネル「Is it Possible?」意訳
こんばんは。スターズ・オン・アイスに行く人が、うらやましい種子島ぴーです。
さて、以前、告知があったオリンピックチャンネルさんのドキュメンタリー番組「ヒトは一生、肉だけで暮らせるのか?」がアップされました。
昌磨の声、NHKのナレーションいけるね!! - オオナゾコナゾ
おっと、失礼。
「5回転ジャンプは、可能なのでしょうか?」がアップされました。
ということで、ビデオを訳してみました・・・ところ、オリンピックチャンネル日本語版があるじゃーありませんか!!!
しかしながら、私のパソコンでは日本語版のビデオが開かないので、この広い日本には、同じような方もいるかもしれないと思い、一応、アップします。
必要ない方は、そっとこのページを閉じてください。
*私解釈の意訳です。
こんにちは。宇野昌磨です。
こんにちは。宇野昌磨です。
トップで戦い続けるには、4回転ジャンプが必要です。
4回転ジャンプというのは、氷から足を離してから、4回まわって着氷することを言います。
5回転ジャンプは、可能なのでしょうか?
(Sanjeev Palarさん登場)
フィギュアスケートは、オリンピック競技の中でも、特に魅了される種目ですよね。
でも、浮き沈み(成功したり失敗したり)やキス&クライ(喜んだり悔し涙を流したり)の裏には、ここに至るまでのジャンプの歴史があるんです。
なんですって?? はるか昔のことなんて、覚えちゃいないって?
ジャンプの歴史をまとめたものを、お見せした方がよさそうですね。
フィギュア発展の歴史
フィギュアスケートは、1908年のオリンピックでスケーターたちが競うようになる前から、何十年もの間、進化し続けてきました。
(この映像は、本物のモノクロ映像です。作りものじゃないよ!!)
アクセルジャンプから始めましょう。
アクセル・パウルゼン、正確に言うと、自分の名前を付けてもらった1回転ジャンプを、はるか昔の1882年に初めて跳んだノルウェー人です。
そこから、スケーターたちは、新しいジャンプを生みだしていきました。
トゥループ、サルコウ、ループ、フリップ、ルッツ、カンガルー。
ちょっと、待ったー。
最後のやつは私がでっちあげたものだよ~ん。ごめんね~
(跳び方が出そろったところで)次の段階は何かって?
回転数でーす。
1回転が2回転になり、3回転になり、3.5になり4回転になりました。
最初に4回転ジャンプを跳んだのはカート・ブラウニングで、1988年にトゥループを跳びました。
男子競技の新しい時代に道筋を付けたのです。
今日では、男子でも女子でも、スケートのパイオニアとなる選手たちは、すばらしい高さのジャンプを跳びます。
5回転ジャンプが、フィギュアスケートの新たなホットな要素になるのは、時間の問題なのでしょうか?
昌磨インタビュー
(昌磨登場)
宇野昌磨は、この惑星でもっとも優れたフィギュアスケーターの一人です。
(缶コーヒーのボス的な??)
事実、オリンピックのメダルを取って、それを証明しました。
フィギュアスケートの最前線がどうなっているかを探究するうえで、私は昌磨にたずねました。
「5回転ジャンプは、可能だと思いますか?」
「4回転ジャンプ自体が、昔では、現実的ではなかった。それを、今は当たり前のように跳んでいる人たちがたくさんいるということは、5回転も、僕…はわかりませんけれども、人間は可能なんじゃないかなと思っています」
(ジュニア昌磨のビデオが流れる)
「5回転ジャンプを跳ぶには、何が必要だと思いますか?」という質問があったと思われる。
「僕は3回転ジャンプから、3回転半よりも先に、4回転が先に跳べたので、え~ま、ジャンプは、高さがある人、幅がある人、回転力が速い人、人それぞれなので、何が必要っていうのは、ま、4回転を跳ぶときにも考えたことがなかったので、自分が5回転、ま、4回転やるにしても、5回転やるにしても、跳べるというイメージを持って、それを体で表…実行するということ以外は、僕の考えからしては、ないですね」
(Sanjeev Palarさん登場)
「それじゃ、科学的にはどうなんだろう。まだ混乱してるよね?
かみ砕いて説明しよう」
4回転ジャンプでは、スケーターが空中にいる時間は0.7秒以下です。
4回転ジャンプを着氷させるには、最適な高さとすれば、50センチくらい跳びあがらないといけません。
5回転ジャンプとなると、角運動量(回転運動の大きさを表す量)を増すために、
踏み切りで、回転性のエネルギーがさらに必要になります。
また、もっと高くジャンプする必要があるし、もっとも重要なのは、速く回転することです。
平均して、だいたい400rpm(回転が1分間に繰り返される回数を示す単位)の速さです。
専門家の意見を聞きましょう。
(Sanjeev Palarさん登場)
「ここまでのところ、5回転ジャンプは、まったくもって捉えどころのない芸当のままです。
でも、可能でしょうか? 専門家(適任者)たちの意見を聞いてみましょう」
「重力に逆らう競争だよ。空中で5回転する時間があると思うかい?
それが、最大の疑問だと思う。」
(カートさん)
「たいていの4回転ジャンプは、空中できっかり4回転する必要はありません。
だから、5回転トゥループを跳ぼうとするなら、空中で4回転半すればいいのです」
(デボラ・キング博士:米国ニューヨーク,イサカカレッジ 生物力学教授)
「着氷時の衝撃や空中に跳び上がることについては、4回転ジャンプ、3回転ジャンプと似たような感じです。空中での時間は、だいたい3回転と同じくらいですが、回転速度は速める必要があります」
(ジェームス・リチャード博士: 米国デラウェア大学,生物力学教授)
(Sanjeev Palarさん登場)
「5回転するって、どんな感じだか知りたいですか?」
(ぐるぐるぐる)
「今の世代のスケーターたちが、初の5回転ジャンパーになるかと聞かれたら、ノーと答えると思う。なぜなら、トップ選手たちは、健康を維持しようとしているから。
彼らは、リスクは取らないと思うよ。5回転ジャンプは、未知のフェーズです。リスクがとれほど多くない人。それが、1988年の私でした」
(カートさん*4回転を跳ぶまでのカートさんはトップ選手ではなく、リスクがあまりなかったということでしょうか? 違ったらすみません。)
(アナウンサー)すばらしい!! 競技会で4回転を跳びました!!
(昌磨登場)
「とても難易度が高いので、怪我をしかねない。って言うのと、あと誰もやったことがないので、未知の領域なのかなぁと思います。一人が、もし5回転を跳ぶことに成功したら、たくさんの人が跳ぶようになると思います」
「オリンピックチャンネルを見て、イズ・イット・ポジブルを、よく知ってください」
(完)