オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

エンニオ・モリコーネ氏、死去。スケーターに愛された曲の数々。

こんばんは。今日は一日中、九州の豪雨被害の様子がテレビで流れ、
言葉を失ってしまいました。
私が育った県も、信じられないような状況になっています。

濁流、冠水、土砂‥どこへ逃げればいいのかわからないような場所もありますが、

とにかく住民の方々に逃げ延びてほしいと願うばかりです。

 

こういう日は、心穏やかにブログを書きたい。
と思っていたら、イタリアの大作曲家 エンニオ・モリコーネ氏の訃報が入ってきました。91歳だったそうです。

 

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NHK


素晴らしい映画音楽をたくさん手掛けていて、

フィギュアスケートでもよく使われていますよね。

 

エンニオ・モリコーネの曲には、一瞬で心臓をわしづかみにされて、

レモンをギュッと絞られ、心が浄化されるような特別な何かがあります。

 

スケーターも、エンニオ・モリコーネの曲で滑ると、

不思議な力に後押しされて、時に神がかったような演技を見せるように思います。


いくつか、好きな曲と演技をあげてみますね。

 

 

『ミッション ガブリエルのオーボエ』

大好きで印象に残っている演技は、
安藤美姫さんと、三原舞依選手。

 

安藤選手が滑ったSPは、本当に大好きでした。
何度もリピートして見たし、幸せだけど泣きたくなるような気持ちになる。

 

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特に、2011年の世界選手権のときの演技は、無言で見つめるしかない演技です。

 

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ステップをしながら、幸せそうに笑う美姫ちゃんの表情と、
彼女にしては珍しかった白に近い衣装、

ステップに入る前に動きを止める“モロゾフスタイル”が印象に残っています。

YouTubeリンクお借りします↓

https://www.youtube.com/watch?v=WtazJH-amd8


そして、三原舞依選手。

「彼女といえば、ガブルエルのオーボエ」というくらい、

私の中では彼女の代表作です。

 

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天使に導かれるようなコーラス部分のステップは、

やわらな膝が生み出すリズムによって、ゆりかごに揺られているような心地良さがあります。

特にユニバーシアードでの演技は、パーフェクト!!

心を浄化したい日に、ぴったりの演技です。

YouTubeリンクお借りします↓

https://www.youtube.com/watch?v=O7DhCAet9I0


実況訳はこちら↓

www.tanegashimapi.com

 

母国の巨匠の曲を、カロリーナ・コストナーも演じています。

YouTubeリンクお借りします↓

https://www.youtube.com/watch?v=V3DI39HG918

 

『ニュー・シネマ・パラダイス』

映画も大好きです。ティッシュBOX必須ですね(笑)

織田信成、マイヤ・シブタニ&アレックス・シブタニといったスケート界の巨匠も演じていますが、私が印象に残っているのは最近の演技。

友野一希選手とブレイディ・テネルです。


友野選手は、ミーシャ振付のこの曲で、表現力と音楽性を開花させたと思います。

 

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特に、ロステレコム杯のときの演技は、神がかっていたと思います。

「音楽と一体となった表現といえば、この青年もまさにそうです。腕のすべての動きが、音楽に合っています。ビューティフォー」(解説)

YouTubeリンクお借りします↓

https://www.youtube.com/watch?v=psrw1EWlirs

 

ブレイディ・テネルのものは、

ドラマチックな音楽のつなげ方も好きです。

 

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グランプリファイナルのときの演技は、

完全に力を出し切ったように見えた、素晴らしい演技でした。

それでも上位にいけないとは、厳しい時代です。

YouTubeリンクお借りします↓

https://www.youtube.com/watch?v=fjjxvsCRz0o

 

友野君もテネルも、上の方を見つめながら滑っています。

顔を上げて演じたくなる曲ですよね。

そして、背中に羽が生えたかのように、スピードアップしています。

 

『ラ・カリファ』

もう一曲、魂が救われるような曲が。

『ラ・カリファ』です。この曲も割とよく耳にしますが、

探せたのは、三原舞依選手のものだけです。

 

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舞依ちゃんの柔らかな膝と透明感は、

エンニオ・モリコーネの曲によく合います。

YouTubeリンクお借りします↓

https://www.youtube.com/watch?v=nDQd3gx9l6k

 

『アンタッチャブル』

男子選手がよく使うかっこいい曲としては、『アンタッチャブル』があります。

ケージ・タナカもジュニア時代に使っています。

 

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「もしかして、今より上手い?」と思うような(笑)、

気合の入った演技です。


解説の「ステップに正義感が込められている」というコメントが、なかなかシュールでございます。

YouTubeリンクお借りします↓

https://www.youtube.com/watch?v=Vp3NA1yJWK4


ミハル・ブジェジナ兄さんも、使ってましたね。

 

映画『海の上のピアニスト』は、高橋大輔選手がEXで滑っていました。

 

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心を落ち着かせたいとき、何かを反省したいときに、無言で見入ると効果があります。

YouTubeリンクお借りします↓

https://www.youtube.com/watch?v=BvNSdSA22l8&t=80s

 

ほかにも、いろいろな選手がエンニオ・モリコーネの曲で滑ってきました。

音楽性があって、ドラマチックな曲に負けない体の使い方ができる人に合うと思います。
鍵山優真選手なんか、どうでしょうか。

 

エンニオ・モリコーネ氏を追悼するとともに、
九州の被害が少しでも食い止められていることを願って、眠りにつこうと思います。


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