オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ISUの決定にカナダがNO!

うれしいニュースが入ってきました。

カナダが、北京オリンピック団体戦の銅メダルに関するISUの決定に対して、正式に控訴することを決定しました。

 

 

そう来なくっちゃ!待ってましたよ!

 

北京オリンピックで、カミラ・ワリエワ選手のドーピング違反が認定され失格となったことで、団体戦の順位が入れ替わることになりましたよね。

ワリエワ選手失格。オリンピック他の成績はく奪へ

 

誰もが、ROC(ロシアオリンピック委員会)が失格となり、

金メダル 米国

銀メダル 日本

銅メダル カナダ

だと思っていました。

団体戦だから、当然、ロシアは失格だよね

 

しかし、IOCが謎の計算方式で、

金メダル 米国

銀メダル 日本

銅メダル ロシア と決定したことは、先日お伝えした通りです。

 

ISUの恥知らずな決定(北京団体戦順位) - オオナゾコナゾ

 

団体戦なのに、一人分の点数だけ引き算するとはこれいかに

 

その後、各方面の批判を受けて、IOCが決定を覆すと思っていたのですが、「IOCは、決定を変えるつもりはない」と発表。

 

The decision of the ISU Council with regard to the consequences to the official results of the Team event of Beijing 2022, clearly expressed in the ISU Statement of January 30, 2024, was based on a comprehensive evaluation from legal experts. 

ISU理事会の決定は、法律専門家からの包括的な評価に基づいています。

For the sake of clarity Rule 353 para 4 in the ISU Special Regulations is not applicable in this case.

誤解のないように言っておきますが、ISUの特別ルール353-4項はこのケースでは適用されません。

上の順位の人が失格になると、下の人が繰り上がるというルールを指していると思われます。

In any complex and extraordinary situation like this, the reallocation of points could negatively affect the relative team ranking, adversely impacting teams that had nothing to do with the incident in question.

このような複雑かつ異常な状況では、ポイントの再配分は相対的なチームのランキングに良くない影響を及ぼし、問題となっている事件に関係のないチームに悪影響を与える可能性があります。

ちょ~っと何言ってっかわかんない

The CAS decision itself may be subject to appeal, therefore the ISU will not be discussing this matter in further detail in public at this stage.

CAS の決定そのものが控訴の対象となる可能性があるため、ISU は現段階で、この問題について公の場でこれ以上詳細に議論する予定はありません。

 

私は、3つのことに驚きました。

  1. ISUのあっと驚く奇妙な計算方式。
  2. カナダスケート連盟に影響力がないこと。
  3. 批判を受けても、ISUが立場を変えないこと。

 

ISUは、ロシアの怒りを鎮めるために、カナダを切り捨てたように感じました。

 

私は、カナダは、数々の名スケーターを生んでいるし、クリケットクラブの実績もあるし、アイスダンスでは、マリー=フランス・デュブレイユ率いるクラブが世界を席巻しているので、力があると思っていました。確かに、現在の男女シングルは、勢いがあるとは言えないけれど。

 

こんな扱いでいいの?

 

元々、カナダは、団体戦に関しては、4位という位置づけによるからなのか、

積極的な発言はありませんでした。

しかも、ISUは、「現時点ではこれ以上議論する気はない」と言っているので、

このまま、終わってしまうのか…と残念に思っていました。

 

しかし!! カナダが動きました。

 

skatecanada.ca

Skate Canada, together with the Canadian athletes from the team figure skating event at the Beijing 2022 Winter Olympic Games and the Canadian Olympic Committee, have made the decision to formally appeal the International Skating Union’s (ISU) decision in respect of the bronze figure skating team medal.

スケートカナダは、2022年北京オリンピックのフィギュアスケート団体戦のカナダ選手団およびカナダオリンピック委員会とともに、フィギュアスケートチームの銅メダルに関するISUの決定に対して、正式に控訴することを決定しました。

Skate Canada believes that it is crucial for the integrity of competitive figure skating that rules and regulations are upheld consistently and fairly. 

スケート・カナダは、ルールと規制が一貫して公平に守られることが、競技フィギュア スケートの健全性にとって重要であると信じています。

 

私は、白黒はっきりつけたい性格なので、

ISUの謎の計算方式は受け入れられないし、

金メダル米国、銀メダル日本、銅メダルカナダ にならないと、

どうにもすっきりしないのです。

 

そして、ココ↓なんですよ。米国、日本、カナダで連携してほしい。

While we pursue this appeal, we want to express our full support and admiration for the gold and silver medallists from the United States of America and Japan. 

私たちは、この控訴を追求すると共に、米国と日本の金メダリスト、銀メダリストたちに対して、全面的なサポートと称賛を表明します。

 

米国スケート連盟とスケーターたちは、ずっとメダルとドーピングに対して、メッセージを発信し続けてきました。うらやましかったです。(←超本音)

 

日本スケート連盟にも、もっと声をあげてほしかった。さらに言えば、日本のスケーターにも声をあげてほしかった。団体戦に出ていた選手だけじゃないですよ。メダリストなら、声をあげてほしいと思っちゃいましたけどね…仲間のためにも。

連盟の後押しがないと、厳しかったのか、連盟から騒がないように言われていたのか、内情はわからないので、何とも言えないですが。

 

今からでも、米国、日本、カナダのスケート連盟が団結して声を上げれば、

山が動く気がしますが、どうなんでしょうか。