性的虐待やレイプ問題が、次々と明るみに出ているフィギュアスケート界。
ちょっと多すぎるのではないかと、暗い気持ちになってしまいました。
今回の告発者は、2000年の世界フィギュアスケート選手権で、ペア銅メダルを獲得したサラ・アビトボル選手(フランス)。
フランス国内で10回も優勝しているペアの女性スケーターです。
「自分のイメージや名声が崩れ去るかもしれない」としながらも、
勇気を持って声を上げました。
彼女は、15歳から17歳までの間に、
コーチだったジル・ベイヤーから性的虐待を複数回受けていたということです。
さらにショックなことに、引退後に当時のスポーツ相に訴えたサラ選手に対して、
大臣は、「我々は事実を把握しているが、この件はスルーする」と答えたとか。
ほかにも3人のスケーターが、ジル・ベイヤーコーチや他のコーチから、
10代の頃に性的虐待やレイプを受けたと、訴え出ています。
スケートコーチの性的虐待については、
アメリカの名伯楽と言われたリチャード・キャラハンが、
教え子に対する性的虐待で、昨年コーチ資格を永久はく奪されました。
オリンピック金メダリストのタラ・リピンスキーなど、有名選手を多数教えたコーチです。
訴えたのは、元米国代表のアダム・シュミット選手です。
男子スケーターが主なターゲットだったようです。
ところが!!
ふざけたことに、リチャード・キャラハンの資格停止期間が3年に減らされ、
2022年には資格を回復するそうです。
保護観察期間が15年あるらしいですが、北京オリンピックの年には、
また選手を指導し始めるわけですね。
はぁぁぁ?
そして、このケースでも、米国フィギュアスケート連盟は、
当時、アダム・シュミット選手の訴えを握りつぶしていました。
握りつぶすのが慣例なのか?
握りつぶすから、被害者が増えていったんでしょうに!!
となると、いまだ闇の中のモルガン・シプレ(フランスのアイスダンスペア選手)の件も、気になります。
平昌オリンピック前に、13歳の少女スケーターに、卑猥な写真を送ったという嫌疑です。
(☜ネイサン大好きブログのmarosakuraさんに誤記を教えていただきました。ありがとうございます。)
しかも、「コーチであるジョン・ジマーマンとシルビア・フォンタナが、
事件を握りつぶそうとした」と報道されました。
↓↓
その後、フランススケート連盟は、「両コーチは事情聴取を受けていない」と発表しています。
↓↓
続・なんということだ!! 仏連盟が声明を発表。 - オオナゾコナゾ
まだ、真偽のほどはわからないので、決めつけられません。
- モルガン・シプレが、少女に送った謝罪の手紙は見ましたが、どのような行為に対して謝罪をしたいのかは、書かれていませんでした。
- ヴァネッサ・ジェームズ&モルガン・シプレ組は、今回のヨーロッパ選手権には出場しませんでした。理由は不明。
- シルビア・フォンタナは、ケヴィン・エイモズと一緒に参加していました。
昨年自殺した元全米チャンピオン・ジョンコフリンも、
少なくとも10名の少女スケーターに性的虐待を行っていたとされています。
元パートナーとアシュリー・ワグナーが、勇気ある告発をしました。
↓↓
【映像翻訳】アシュリー・ワグナーの告白が気づかせてくれたこと。 - オオナゾコナゾ
もしかすると、これらの事件は、氷山の一角なのかもしれません。
私が応援しているアスリートたちが住む世界は、性的虐待が蔓延している世界なのでしょうか。
コーチとリンク設備を抜きにしては、一流になれないスポーツです。
子どもたちや選手が、これ以上、毒牙にかかっていませんように。