こんばんは。夜風がやさしい季節になり、また夜中にブログを書いている種子島ぴーです。
2022-23シーズンのプログラム使用曲が、ぼちぼち発表されつつあります。
昌磨は、宮本賢二氏とフリーの振り付け中。
昨シーズンの“彫刻ポーズ”に続いて、どんな特徴的なコリオが飛び出すか。
『オーボエ協奏曲』が、「マスターピース(傑作)」と呼ばれたから、次回作も気合が入ってるだろうな。
友野君は、ミーシャG氏とロスで楽しくコラボ。
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あら。友野君のフリーは、ヨハン・シュトラウスの『こうもり』なのね。
ワルツだー。ミーシャのことだから、予想外の動きを入れながらの楽しいプロになりそう。
そんなこんなで、新プロ情報が楽しみな季節ですが、
昨2021-22シーズンに、私が好きだった男子シングルのプログラムをあげてみたいと思います。
順位は付けられないのですが、順不同でベスト10になっちゃいました😅
選考基準は、「このプロが始まるぞ~と聞くと、わくわくしてテレビやパソコンの前に走る」プログラムです。
デニス・ヴァシリエフス SP『The Battle Drums 』by もののけ姫
振付:ステファン・ランビエール
体幹と腹筋でリズムを取る演技が大好きすぎる。特に後半。緩急のつけ方、高速すぎる切り返しターンに、わくわくするしかありませんでした。
地道なトレーニングで身体を鍛えたデニスにしかできないコリオだと思います。
世界選手権の時の演技が最高です。
アダム・シャオ・イム・ファ SP『スターウォーズ』
振付:ブノワ・リショー
2021-22年シーズンに一番化けた男子スケーターは、フランスのアダム・シャオ・イム・ファと、ロシアのマーク・コンドラチュクだと思いました。
たとえジャンプが全部失敗しても、滑る喜びが爆発するステップで、見る者を虜にするアダム。笑顔が、本当に素敵。抜群の身体能力でリンクの上で大暴れです。
ジュンファン・チャ SP『Fate of the Clockmaker(時計職人の運命)』
振付:シェイ=リーン・ボーン
ジュンファンのスピードあるスケーティングとブラックの衣装に緊迫感が漂う。
流れるような動きと、前へ前へと進む推進力で、
どういうストーリーかは知らないが、時計職人にどんな危機が迫るのかと、緊張しながら見てしまいます。
大音量で見たいプロ。
ヴィンセント・ジョウ FP『グリーン・デスティニー:臥虎蔵龍、ライジング・サン』
振付:ローリー・ニコル
リバイバルで、細部に神が宿るコリオにブラッシュアップされた大好きプロ。
中国武術のポーズを織り交ぜながら、次々に繰り出される高難度ジャンプが、武術の技のようでプロが締まる。
終盤、打楽器の音に合わせた三々七拍子のスピンで、感動は最高潮に!!
スケート・アメリカでの演技は、神が下りてきたようでした。
アンドレイ・モザリョフ SP『Heart Cry』
振付:Igor Kosheev, Denis Lunin
音に対する感覚が際立っているモザリョフ。こじゃれたプロでセンスが光ります。
美しいポージングで繊細な音を拾いながらの演技は、吸引力ばつぐんです。見ている私自身の心臓の鼓動が聞こえるようなプロでした。
ヨーロッパ選手権の演技がおすすめです。
ネイサン・チェン FP『ロケット・マン』
振付:マリー=フランス・デュブレイユ、マッシモ・スカリ
地球外演技連発の『ロケット・マン』。
この曲を聞くたび、ネイサンの数年間が走馬灯のように頭を駆け巡ります。
軽々と4回転ジャンプを跳びながら、バレエダンサーのような美ポジに、一切のスキなし。ノーミスしかイメージできない選手って、なかなかいないと思う。
ジェイソン・ブラウン SP『Sinnerman』
振付: ロヒーン・ワード
氷の上はもちろん、地面の上だって、ここまでは踊れまい。曲を表現できまい。
と思わせるダンサー ジェイソン&ロヒーンの傑作。観客はただ、熱狂するのみ。
ミハイル・コリヤダ SP『くるみ割り人形』
振付:イリヤ・アベルヴフ
まず曲が大好き。コリヤダ君が大好き。
「おーい、ボリショイ劇場のダンサーがリンクに来てるよー」って感じの、美しく繊細な所作が、おとぎの国に連れていってくれます。
このような曲も、やっぱり怖い表情で始まるコリヤダ君に幸あれ。
田中刑事 SP『シン・エヴァンゲリオン』
振付:宮本賢二
音楽もコリオも衣装もケージ・タナカも、すべてひっくるめて、プログラムの世界観が好き。
近未来的、アニメ的な世界を創造できるのは、鍛えられた長い大腿筋が生み出す独特のリズムと“間”。よくよく考えると(考えなくても)独創的なプログラムの多いスケーター。
本人のこだわりはもちろん、創作者の意欲をかき立てる素材でもあるんだろうな。
プロスケーターになるべくしてなったような気がします。
宇野昌磨 FP『ボレロ』
振付:ステファン・ランビエール
初めて見たときの、脳天に響くような衝撃が忘れられません。
昌磨が静かに動き出し、獲物を狙うように腕を広げ、つま先をコツコツとすると、ゾクゾクっとします。
そして、一緒に戦っているような気分で、前のめりで見てしまうプロ。
未完成の大会での演技も、ハラハラしたオリンピックの演技も、勝利を確信した世界選手権のときの演技も、それぞれに好きです。
他にも友野君の『ニューシネマパラダイス』や『ラ・ラ・ランド』、鍵山優真の『グラディエイター』、粗削りコンドラチュクの『オスマン帝国外伝』、マッテオ君の心揺さぶる『Two men in Love』など、まだまだ素敵プロはありますが、
とりあえず10個に絞ってみました。
みなさんのお気に入りプロは、入っていましたでしょうか。
入ってなくても、怒らないでね~