オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

スケート・カナダEXざっくり紹介

こんにちは。スケート・カナダのエキシビション・ガラ、ようやく全部見ました。

早朝5時スタートだったので、リアルタイムにはとても見られず。

テレ朝の配信、申し込んでてよかったと思いました。

 

地上波では、放送がなかったと思うので、

招待選手と滑走順、プログラムをまとめました。

Part 1 ●ファンファーレ
●オープニングビデオ&歓迎パフォーマンス
1 Connaught Skating Club 地元グループ
2カイヤ・ロイター
 カナダ 女子10位
 ♪Ghost Story by Carrie Underwood
3エミリア・ジンガス/バディム・コレスニク
 米国 ダンス5位
 ♪Conga-グロリア・エステファン
4コンラッド・オーゼル
 カナダ 男子10位
 ♪Who Wants To Live Forever- Queen
5アナスタシア・ゴルベワ/ヘクター・ジョトプロス・ムーア
 オーストラリア ペア4位
 ♪Another Love

 

6松生理乃 日本 女子3位
 ♪アディオス・ノニーノby 小松亮太
これは、予備の候補だったSPなのか?試合の疲れをまったく感じさせず、ジャンプ3本入れてSPをもう一本、ノーミスで滑ったような素晴らしさ。
銅メダルがマグレではないことを、もう一度、全世界に向けて認識させたと思います。
そして、この間、ブログに書けなかったのですが、松生選手のフリー『ネッラ・ファンタジア』、スーパーすごかったんです。メダルがかかっているというのに、重圧も欲も何も感じさせず、ただひたすらに、滑る喜びと開放感にあふれていて、早朝でしたが、目がさえました。改めて、銅メダル、おめでとうございます。

 

Part 1続き 7ウーナ・ブラウン/ゲージ・ブラウン
 米国 ダンス4位
 ♪How Ya Like me Now
8ウェスリー・チュウ
 カナダ 男子7位
 ♪Fire And Rain
9 ルクレチア・ベッカーリ/マッテオ・ワリーゼ
 イタリア ペア3位
 ♪golden hour
10リンゼイ・ソーングレン
 米国 女子5位
 ♪What Was I Made For-ビリー・アイリッシュ
11ケリー・アン・ラウリン/ルーカス エティエ
 カナダ ペア5位
 ♪ドリーム-Imagine Dragons

 

12三浦佳生 日本 男子2位
♪Natural-Imagine Dragons
音楽のパワーとコリオのパワーと衣装と佳生君自身の生命力&勢いが化学反応を起こして、めちゃめちゃかっこよかった。 ビートの取り方、ものすごくクール。

 

Part 1続き 13アリシア・ファッブリ/ポール・エイヤー
 カナダ ダンス7位
 ♪映画『バーレスク』
14セバスチャン・メンデス  地元スケーター(ゲスト)
♪スパイダーマン(完全仮装版)
アクロバティックフィギュアスケートとでも言いましょうか。スケート靴を履いて、逆立ち、前転、側宙、バックフリップ、ツイスト、連続技などを見せていきます。演技というか、観客は「キャー」。スリリング。これはこれで新ジャンルとしてありか??しかし、氷が荒れるのは間違いなし。
この方、スパイダーマンの格好をして、マスクの眼の部分だけ片方くりぬいてあり、呼吸も視界も大変そうでした。フィナーレでの出番も多く、注目の人なのかも。

 

日本選手続々登場の第二部

Part 2 15マッテオ・リッツォ
 イタリア 男子3位
 ♪Hello(テニスのビヨン・ボルグ風ウイッグ仮装でバドミントンのラケットのやつ) 欧州男子伝統の、仮装芸。深い意味はなく、観客を楽しませようという一心です。イタリアの国旗を取り出して振ったり、テニスボールを客席に打ちこんだり、終始楽しそうでした。
16 アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィチウス
 リトアニア ダンス3位
 ♪insomnia(Monster Mix)
17マエ・ベレニス・メイテ
 フランス 女子12位
 ♪kift Me Up-リアーナ/Cuff-ビヨンセ
18リアム・カペイキス
 米国 男子8位
 ♪Greased Lightnin’
19ジェニファー・ヤンセ・ファン・レンスバーグ/ベンヤミン・シュテファン
 ドイツ ダンス8位
 ♪映画『Moana』より
 コスプレも含む、楽しい、エキシらしいプロ。心が躍ってハッピーな気持ちになりました。


20マデリン・シザース
 カナダ 女子4位
 ♪Everybody Wants to Be a Cat.
21マリア・パブロワ/アレクセイ・スヴィアチェンコ
 ハンガリー ペア2位
 ♪映画『オースティン・パワーズ』仮装含む。アレクセイ(男性)のほう、遠目に顔が似てた。

 

22友野一希 日本 男子4位
♪ジャズ・マシーン
始まる前から大人気。小道具の椅子は、自分でセッティングして~カメラに向かって、ヘイヘイヘイ。ノッテルな😊難波を飛び出し世界のエンテーテイナー カズキ・トモノ。本日の運転アシスタント(押す人)は、かおちゃんかな?理乃ちゃんかな?おっと、草太くんだー。2人で楽しそう。
トリプルアクセル、試合よりいい出来ですやーん(笑)。最後、壁にぶつかってクラッシュするところも、満点の仕上がりでした。

 

Part 2続き 23 チェヨン・キム
 韓国 女子2位
 ♪Last Train to London
24 ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン
 ドイツ ダンス2位
 ♪Born This Way

 

25山本草太 日本 男子1位
♪Teeth by 5 Seconds of Summer
堂々として、揺るぎなし。王者の貫禄あふれる演技でした。SP『カメレオン』よりも、イケ散らかしていました。グランプリ初優勝、本当によかった。おめでとうございます!!

 

Part 2続き 26 ディアナ・ステラ―ト・デュデク/マキシム・デシャン
 カナダ ペア1位
 ♪All I Ask by アデル

 

27坂本花織 日本 女子1位
♪Elastic Heart by Lena Yokoyama
うおー。鳥肌。ここでこのプロがまた見られるとは。ザ・アイスで披露した、インストゥルメンタル版のエラスティック・ハート。ジャンプを5つ(だったと思う)も入れて、完璧な女王の舞。私は、なぜか祈りのポーズで背筋を伸ばして見入っていました。

 

女王です!!

 

大トリ 28パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ
 カナダ ダンス1位
 ♪Annie’s Song and Thank God I’m a Country Boy by John Denver
  二人の笑顔としあわせのダンスに鼻がつーんとして涙が。


途中からは、ペア優勝のディアナ・ステラ―ト・デュデク/マキシム・デシャンも加わって、4人でダンス。

いやーん、楽しいですやーん😊😍

 

フィナーレ

♪Dance The Night by Dua lipa ペア、アイスダンス→女子チーム

 

かおちゃん、理乃ちゃん

♪Lil Boo Thang by Paul Russellで、男子チーム登場。

 ザ・アイスの「真夏の男祭り」を思い出させる楽しいコリオ。

 

草太くん、友野くん、佳生くん

 

最後にまたスケーターごとの見せ場があり、草太君は4回転跳びました。

アイスショーの歴史があるカナダだけあって、

エキシビション、とてもよかったと思います。

全員にスポットライトが十分に当たっていました。

日本代表も、本当に楽しそうでした。


スケート・アメリカ女子SP印象に残った演技

こんにちは。スケート・アメリカ女子SPはご覧になりましたか?

私は、特に印象に残った演技が4つありました。

 

一つ目は、第一グループ最終滑走に登場した千葉百音選手。

『黒い瞳』は、プレシーズンに見たときは、

彼女の持つ“陰”の魅力と合っていないように感じたのですが、

今日見たら、まったくの別物に仕上がっていました。

 

 

「妖艶」+「陽気」。

目線、表情から細部のコリオに至るまで、

どの瞬間も『黒い瞳』を表現し切っていて、目が離せませんでした。

 

プログラムも素晴らしいけど、演じる力がすごかった。

「黒い瞳」の歌の中で、若者を虜にした少女が目の前にいるようでした。

キスクラで気が付いたのですが(勘違いかもしれませんが)、

メイクで口角を上げる工夫がされていたような。

とにかく、素敵なプロ&演技でした。

 

そして、アンバー!アンバー!アンバー・グレン!!

彼女には、メダルを獲ってほしい。応援しています。

 

 

彼女のパワーとゴージャスさが映える、『ヘッズ・ウィル・ロール』by ヤー・ヤー・ヤーズ。

スピードが速い、かっこいい、存在感がある。

後半、やや疲れが見えたので、「頑張れ、頑張れ」と祈ってました。

そして、ついに70点超えのパーソナルベストで、暫定トップに。

フリーも頼みます!!

 

3つ目は、イザボー・レヴィートの『Yarning』 by Raul Ferrando。

 

 

エジプト風の音楽にのせて、手の甲で表現する“蛇”が、

きっちり仕事してました(笑)。

カーニバル・オン・アイスで見たときは、

パワーとスピードが不足して見えたのですが、

今日は、スピードが復活して、細部のコリオが作りこまれていました。

トップスケーターは、流石、大事な試合に照準を合わせてくるんだなぁと感心しました。

 

ニースライドが多いし、ベスティスクワットイーグル(腰を深く落とした状態のイーグル)からのアクセルとか、体力が必要な複雑なプログラムに見えました。

コンビネーションジャンプが、ちょっと危うかったからなのか、

アンバーより点数が下でした。

 

4つ目は、ルナ・ヘンドリックスの『I'm nin'alu  by Ofra Haza/ Living for Love by Madonna』。

私の大好きバージョンのルナ・ヘンを、久しぶりに見ました。

 

 

今シーズン、調子が上がっていないように見えたのですが、

「大会前のトレーニングがとてもよい出来だった」とインスタで報告していたので、期待していました。

パワー全開、エネルギーにあふれた時の彼女は、無敵です。

また、そうでないと見ているほうも乗れない曲を選ぶんですよね。もろ刃の剣ですが、今回は、とてもよかった。

 

ところで、フリー同様、ジャッジ席に大接近・タッチして身を乗り出して大暴れしていましたが、ルール的にはOKなのだろうか?

(いい加減、調べるべきですが、調べてません)

 

 

このようなケースが増えると、規制されそうな予感。

 

ということで、SPは、

🥇ルナ・ヘンドリックス 75.92

🥈アンバー・グレン 71.45

🥉イザボー・レヴィー 70.07

 

私が総合でメダルを獲ると予想していた吉田陽菜選手は、

3Aを跳ぼうとしてパンクしてしまい、SP9位です。

フリーでは、がんがん攻めてくると期待しています。


【予習】グランプリシリーズ開幕直前

こんにちは。今週末から、グランプリシリーズが始まります。

ぼんやりして、何の準備もできていないので、

少しずつ予備知識を入れていきたいと思います。

 

 

今日は、ISU国際スケート連盟のニューか「On your mark, get set, go: the ISU Grand Prix of Figure Skating Series 2023/24 is about to start!(位置について、用意どん! ISUのグランプリシリーズ2023/24が始まります)」を訳しながら、

日本代表の誰がどの大会に出るのか、ざっくり頭に入れたいと思います。

 

(意訳)

さあ、今シーズンもまた始まりますよ。みなさん、夏の間、待ち遠しかったですよね。

ISUグランプリシリーズ2023/24が開幕します。現世界チャンピオン4人(組)全員を含む、主要な世界的スケーター 宇野昌磨(日本)、坂本花織(日本)、三浦璃来/木原龍一(日本)、マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(米国)、そして、オリンピックや世界選手権のメダリスト、欧州選手権のチャンピオンとメダリストたちが、12月7-10日に北京で開かれるグランプリファイナルの出場権を目指して、順位とポイントを競います。

 

■イベント概要

ISUフィギュアスケートグランプリシリーズは、スケート・アメリカ、スケート・カナダ・インターナショナル、グランプリ・ドゥ・フランス、中国杯、グランプリ・エスポー(FIN)、NHK杯(日本)の6つのイベントで構成されています。

中国杯は、新型コロナウィルスのパンデミックにより2021年と2022年は中止されましたが、復活しました。

 

現在、25の ISU メンバー(国・地域)を代表する135人以上のスケーター/カップルが、グランプリシリーズに招待されています。各イベントの最大エントリー数は、女性 12 名、男性 12 名、ペア 8 組、アイスダンス10組です。

 

スケート・アメリカ、テキサス州アレン(米国)(2023年10月20~22日)

ISUグランプリは、伝統的にスケート・アメリカで始まります。今年は10月20日から22日までテキサス州アレン(米国)で開催されます。

 

グランプリシーズンで初戦の幕開けを飾るのは、世界選手権アイスダンスチャンピオンのマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(米国)と2023年ISU世界選手権銅メダリストのイリア・マリニン(米国)、そして2019年ISUグランプリファイナリストのケヴィン・エイモズ(フランス)です。

 

一方、世界選手権ペアチャンピオンの三浦璃来/木原龍一組(日本)は、木原龍一が腰椎分離症のため棄権しました。

 

女子シングルでは、世界選手権で2度メダルを獲得したルナ・ヘンドリックス(ベルギー)が、グランプリファイナル銀メダリストのイザボー・レビート(米国)と対戦します。

ジュニアで世界チャンピオンだったアイスダンスのカテリーナ・ムラズコワ/ダニエル・ムラゼク(CZE)が、グランプリシリーズに初出場します。

 

日本からは、佐藤駿、壷井達也、吉岡希、千葉百音、河辺愛菜、吉田陽菜選手が出場します。 ジュニアからシニアに上がったフレッシュな選手が多いですね。私は、激変した佐藤駿くんが、表彰台に乗る姿を楽しみにしています。

 

スケート・カナダ、バンクーバー(カナダ)(2023年10月27~29日)

次は、10月27~29日にバンクーバーで開催される、スケート・カナダ・インターナショナルです。この大会には、2度の世界女王である坂本花織(日本)、2023年世界選手権銀メダリストのチャ・ジュンファン、2023年四大陸選手権チャンピオンの三浦佳生が出場します。

アイスダンス部門では、2023年世界選手権銅メダリストのバイパー・ジル/ポール・ポワリエ組(カナダ)が、シーズンのスタートを切り、ヨーロッパ選手権銅メダリストのライラ・フィアー/ルイス・ギブソン組(英国)と激突します。

2023年四大陸選手権銅メダリストのディアナ・ステラ―ト/マキシム・デシャン組(カナダ)が、ペア部門をリードします。

 

日本からは、三浦佳生、友野一希、山本草太、坂本花織、渡辺倫果、松生理乃選手が出場します。 私は、女王坂本花織のパワフルなのにアンニュイなフリーが楽しみすぎる。 そして、ニュー友野2作品の評価も期待。ジェフリー・バトルは、キスクラに座ってくれるのか?! 佳生くんが『進撃の巨人』でぶちかますのも見た過ぎる。 しかし、ニュー草太の『カメレオン』もあるし、倫果ちゃんの追い込み、松生さんの国際部隊復活あるし、カナダは日本代表が盛りだくさんですね。

 

グランプリ・ドゥ・フランス、アンジェ (フランス) (2023 年 11 月3~5 日)

続いて、グランプリサーキットはヨーロッパへ向かい、11月3日から~5日にアンジェ(フランス)で開催される第3戦フランス大会です。

ここで、マリンニンは、グランプリファイナル進出を目指し、欧州チャンピオンのアダム・シャオ・イム・ファ(フランス)と2022年オリンピック銀メダリストの鍵山優真(日本)と対戦することになります。

 

女子シングルで注目されるのは、2023年四大陸選手権女王のヘイン・リー(韓国)、イザボー・レビート、欧州選手権女王のアナスタシア・グバノワ(ジョージア)。

 

アイスダンス部門は、2023 年欧州チャンピオンのシャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファッブリ組(イタリア)と2023年四大陸選手権銀メダリスト、ローレンス・フルニエ・ボードリー/ニコライ・ソーレンセン組(カナダ)がけん引します。

 

ペアの最注目は、2023年欧州選手権チャンピオンのサラ・コンティ/ニッコロ・マチー(イタリア)です。

 

日本からは、島田高志郎、鍵山優真、片伊勢武アミン、樋口新葉、住吉りをん、千葉百音選手が出場します。 ここまで、昌磨の登場はまだですが、早くもマリニン君が、グランプリ大会出場を確実にしている可能性もあります。ボーヤンもグラッスルもアダムも集う、華やかな大会です。 新葉ちゃん、ゆまちのカムバックも楽しみです。もちろん、高志郎くんの『死の舞踏』も。そして、フランスにぴったりの片伊勢くんも…

 

中国グランプリカップ、重慶(CHN)(2023年11月10~12日)

11月10~12日に重慶(中国)で開催される中国杯は、現世界王者の宇野昌磨(日本)にとって、最初の2023/24シリーズ大会となり、アダム・シャオ・イム・ファと対戦します。 中国杯には、ルナ・ヘンドリックス、2023年グランプリファイナルチャンピオンの三原舞依(日本)、2023年四大陸選手権銀メダリストのキム・イェリム(韓国)も登場します。

 

アイスダンス部門の最有力候補は、ジル/ポワリエ組であり、ステラト=デュデク/デシャン組は、ペア部門をけん引し、2022年四大陸選手権銀メダリストのエミリー・チャン/スペンサー・アキラ・ハウ組(米国)の挑戦を受けます。

 

いよいよ、宇野昌磨登場。 日本からは他に、友野一希、山本草太、三原舞依、渡辺倫果、吉田陽菜選手が出場します。 アダム、友野くん、草太くんが、ファイナルの切符をかけて、昌磨に挑んでくることになってるといいな。そして、ファイナル連覇に挑む舞依ちゃーん!! 最近の大会を棄権しているので、何事もなく、体力を蓄えてくれているといいのですが。

 

グランプリ・エスポー(フィンランド)(2023年11月17~19日)

グランプリ大会サーキットは、続いてヨーロッパに戻り、11 月 17 日~19 日にかけて、グランプリ・エスポー (フィンランド) が開催されます。

フィンランド大会に出場するのは、坂本花織、2023年欧州選手権銅メダリストのキミー・レポンド(スイス)、ジュンファン・チャ、ケヴィン・エイモズ、三浦佳生、2023年欧州選手権銀メダリストのマッテオ・リッツォ(イタリア)、サラ・コンティ/ニッコロ・マチー組(イタリア)、チョック/ベイツ組(米国)です。

 

日本からは、三浦佳生、佐藤駿、島田高志郎、坂本花織、河辺愛菜、住吉りをん選手が出自用します。そういえば、住吉選手、また強化選手Aに名前があってよかった。花織ちゃんとチョック/ベイツ組は、間違いなくファイナルの切符を手にすると思いますが、ジュンファン、ケヴィン、佳生くん、駿くん、高志郎くん、マッテオ…このあたりが、ファイナルへの道に向けて、神演技を見せてくれそうな予感の大会です。

 

NHK杯、大阪(日本)(2023年11月24~26日)

グランプリファイナルへの最後の出場枠は、11月24日から大阪で開催されるNHK杯で決定されます。世界選手権王者の宇野選手、三浦・木原組を筆頭に、鍵山選手、ヘイン・リー、三原選手、グバノワ選手がメンバーに加わります。アイスダンス部門には、ヨーロッパのトップ2、ギニャール/ファブリ組とフィアー/ギブソン組が出場します。

 

花形選手が集う、NHK杯。

日本からは、宇野昌磨、鍵山優真、壷井達也、三原舞依、樋口新葉、青木祐奈選手、三浦璃来/木原龍一組、小松原美里/小松原尊組が出場します。

 

舞依ちゃんにファイナル切符を!!しかし、キム・イェリム、ヘイン・リー、ソヨン・ウィ、ブレイディ・テネル、ニーナ・ピンザローネ、グバノワ、新葉ちゃんと、なかなかの顔ぶれが揃っております。

そして、りくりゅうは、復帰するのでしょうか。1戦のみでファイナルに行けないのであれば、無理せず、治療に専念してほしいです。人気者だから、主催側としては出てほしいと思いますが。

アイスダンスの小松原組も、久しぶりに演技を見るので、新鮮な気持ちです。

そして、宇野昌磨選手と鍵山優真選手が、久々にしのぎを削ります。

表現に力を入れることに振り切った昌磨と、コストナーコーチの元で表現を磨いたゆまち。楽しみです。

 

グランプリシリーズは、特に選ばれた選手たちが出場する大会で、

人数も少なく、あっという間に大会が終わり、

毎週、毎週、次の大会に移っていって、楽しいけど疲労困憊。

でも、終わると寂しい、私にとってのシーズンのハイライトです。

そして、一年があっという間に過ぎていくことを実感します。


EXILE TAKAHIRO さんがカーニバル・オン・アイスでプロだった件

こんばんは。

情報のタイミングが遅れ気味な種子島ぴーです。

 

10月7日に開催されたカーニバル・オン・アイスに

直前の9月21日にゲスト出演が決まったEXILE TAKAHIRO、ハラミちゃん。

この件に触れていなかったので、今ごろ触れます。

 

まず、急遽決まったゲスト出演に、当初は違和感がありました。

※配信・放送につきましては、EXILE TAKAHIROのライブパフォーマンスはございません。

と、事前に告知があったため、ショーの最初にサクッと歌って帰るのかなと思っていました。

 

当日、開演時間が過ぎてもなかなかショーが始まらず、

「配信はどうなっているのだろうか?」と、気になりつつ待機。

(配信開始時間は、かなり遅れて混乱した視聴者もいたみたい)

 

5分以上遅れて、グランドピアノの置かれた殺風景な舞台にTAKAHIRO さんが登場。

私でも知っているヒット曲『I Believe』を歌い始めました。

 

さすがに、歌がうまい。

生演奏なし、パフォーマーなし、舞台装置なしのカラオケ状態で、

たまアリでここまで歌えるのは、よく考えれば、すごかったと思う。

 

しかし、フィギュアスケートファンとEXILEファンの間には、

若干の解離があり、観客は、腰が引け気味。

 

「カモーン、みなさん、ご一緒にカモーン」と、TAKAHIRO さんは呼びかけてくれたのですが、私はカモーンできずに、身を固くしていました。すみません。

 

続いて、「みなさんも一緒に歌ってください」の前振りがあり、

「これはChoo Choo TRAIN来るな」「Choo Choo TRAINに合わせてスケーターが入場してくるだろう」「であれば、手拍子と歓声でカモーンできるぞ」と予想したのですが、

答えは、単独Choo Choo TRAINで、スケーターは現れず。

 

歌い終わると、「みなさん、今日は一日、一緒に楽しみましょう~」と、舞台から去って行かれたのでした。

 

私は、「いつものコンサートの口癖で、“今日は一日”と言ってしまったが、本当は、この後すぐに帰ってしまうのだろう」と思っていました。

 

が、実はEXILEの歌と声が好きで、ドキュメンタリーやTVの特集などをちょいちょい見ていた私は、

義理堅く、筋を通す集団という印象があり、

もしかすると、帰らずにスケーターの演技を見ている可能性も感じていました。

 

そして、第二部。

「今宵限りのスペシャルコラボ」のアナウンスと共に、

ハラミちゃんとTAKAHIRO さんが舞台に再登場。

それ見た瞬間、「えー、まだいてくれたんだ」と、驚きました。

 

そして、『もっと強く』の生歌、生演奏で、高志郎くんとコラボ。

この曲です。

youtu.be

 

曲を聴いただけで、高志郎くんが滑っている姿が想像できると思います。

って、私は実際に見たからか(笑)

 

7分間の本格的なプログラム。

高志郎くん、自分で振り付けたのかな?

高志郎くんの長く伸びやかな手足が生きるコリオ。

 

「今、スケートに恋している」と話していた高志郎くんが、

このような機会を得たことが、とてもうれしかったし、

すご~く、すご~く幸せそうに滑っていた映像が頭に残っています。

 

ワンピースのサンジでファンになってショーを見に来た人がいたら、

最高だったのでは??

 

途中、高志郎くんが舞台の前に立って、

TAKAHIRO さんと40秒くらい見つめ合うシーンがありました♡

 

このコラボが、配信で流れなかったのは残念。

甘く切ないボーカルとピアノを生で聴きながらの、

ゴージャスなプロでした。

 

Koshiro SHIMADA on Instagram: "🪩💃✨Carnival on Ice 2023✨🕺🪩 EXILE TAKAHIROさん🎤とハラミちゃん 🎹とコラボレーションナンバー"もっと強く"を滑らせて頂きました。 私自身初めてのライブのアーティストさんとの共演でとても緊張しましたが、TAKAHIROさんの心に響く美しい歌声と、ハラミちゃんの繊細でありながらも力強いピアノの音色に聴き入りながら滑る事ができてとっても幸せな7分間でした…😭 本当に有難うございました🥰 「必ず夢を持つとか 背負わなくていい ただ生きよう」自分の心の中にずっと残り続ける歌詞の1つです。。。🍀 #figureskating #carnivalonice #木下グループ #木下グループスポーツ #colantotte #損保ジャパン"

 

で、第二部の始めにこのコラボがあり、

もう、さすがに、TAKAHIRO さんは家路に着いたであろうと思っていました。

 

が、最後の最後に、全員で集合写真を撮る場面があり、

なんと、なんと、TAKAHIRO さんがまたまた現れたのでした。

おおーっ!!まったく予想外の展開。軽く感動しました。

 

そんなわけで、突然のゲスト出演で、

コンサートの時の、満員のファンであふれた たまアリとは違う空間で、

プロとしての仕事をやり通したTAKAHIRO さんは、

やっぱりすごかったと、どこかに書き残しておきたかったのでした。

そして、もっと、ノリノリでカモーンできなかったことも反省しています。


りくりゅうが、GPアメリカ欠場

こんばんは。

GPスケートアメリカを目前に、心配なお知らせが。

 

りくりゅうが、スケートアメリカを欠場するそうです。

https://www.skatingjapan.or.jp/common/img/info/23gpusa_miura_kihara.pdf

 

診断名:木原龍一 腰椎分離症

 

本人コメント:

この度、私たちはグランプリシリーズ・アメリカ大会を欠場することにいたしました。

8月頃から腰に違和感を感じ、徐々に痛みを伴い悪化してきたため、練習拠点に戻り診断を受けた結果によるものです。

今は一日でも早く練習を再開出来るよう回復に努めたいと思っています。

多くの方々からいただく温かい応援がいつも励みになっています。

ありがとうございます。

今後ともぞうぞどうぞよろしくお願いいたします。

 

木原龍一選手が、「腰椎分離症」とのこと。

痛そう、痛そう、痛そう。

 

先日のジャパンオープンとカーニバル・オン・アイスでは、

オータムクラシックで元気がなかった(ように見えた)二人を、

演技後、温かい拍手と声援が包みました。

多くの人が、スタンディングオベーションをする中、

すばらしい演技を披露した二人は、笑顔、笑顔でしたが、

腰椎分離症で、痛みを我慢しながらの演技だったのかなぁと思うと…

 

9月のオータムクラシックの時は、

「アイスショー続きで練習時間が足りなかった」と伝え聞きましたが、

「8月頃から違和感があった」ということなので、

本当は、怪我で思うように練習ができなかったのかもしれません。

 

オータムクラシックの後に、SPを『Dare You to Move』に変更。

グランプリシリーズに向けての追い込みに加えて、

プログラム変更のプレッシャーもあったと思います。

日本でのジャパンオープンとカーニバル・オン・アイスに間に合わせようと、

頑張っちゃったのかな。

 

飛行機での長距離移動も、腰、背中がつらいですよね。

まさか、エコノミークラスで移動ってことはないと信じたいけど、

座席が180度で寝られるファーストクラスじゃないと…

記者会見でも、ずっと座っていましたし。

 

木原選手が片手で璃来ちゃんをリフトして、

時計回りから反時計回りに逆回転する難しい技がありますよね。

実は、カーニバル・オン・アイスのとき、

あのリフトの時、一瞬、龍一くんが踏ん張ったように見えて、ヒヤッとしました。

 

痛くても、ミスはできないし、何より璃来ちゃんを落とせないし、

腰と背中に相当、負荷がかかっていたと思う。

 

ペアは、危険な技もあるし、無理せず焦らず治してほしいです。

次のNHK杯は1カ月後ですが、どのくらいの期間で良くなるものなのか。

試合に出るとなれば、練習期間も必要だし、また無理をしそうで心配です。

 

 

次は、全日本選手権でいいように思いますが、

楽しみにしている方も多い実力者、人気ものなので、なんとも言えません。

長くスケートを続けてほしいので、

ファンを気遣わず、ご自愛いただきたいと思います。


現地で見たジャパンオープンの演技感想

こんにちは。ジャパンオープンから日が経ってしまいましたが、

演技を見た感想を残しておきたいと思います。

 

 

実は、このブログは、試合が終わって

カーニバル・オン・アイスが始まるまでの間に、

スマホで書いた新鮮な感想です。(時間切れでアップできなかった)

 

●選手入場

欧州は、ケヴィン・エイモズ、モリシ・クヴィテラシヴィリ、ルナ・ヘンドリックス、キミー・レポンド。身長の高い3人とロン毛のケヴィンで、4人並ぶとモデル集団のようでした。

 

北米は、普通に挨拶をした後、マライア・ベルが、ジェイソン・ブラウン、イリア・マリニン、イザボー・レヴィートをリンクの上に並べます。3人をボーリングのピンに例えて、ストライク!!と思いきや、イザボーちゃんがグイングインと最後まで粘って倒れず、最後は倒れてストライク!!という小芝居を見せてくれました。

「俺たちも何かすればよかった」と、ケヴィンの顔に描いてあったような…。

 

日本チームは、高志郎くんが、友野くん、宮原さん、坂本っちゃんを指で招いて引き寄せ、普通に挨拶…からの、円陣を組んで「頑張るぞ。オー」。

 

今回、よかったのは、出場選手が応援ブースにいる時間が長かったこと。

練習とかインタビューとかいろいろあると思うけれど、

チーム戦なのにブースに選手がいないと、残念な気持ちに。

今回は、どの地域のブースも、選手がずっといて応援してくれました。

 

そして、なんと言っても、スケーターが渾身のフリー演技を見せてくれたので、

見ごたえ十分、大満足で、「見に行ってよかった」と思いました。

 

女子シングル

●マライアは、リサマッキノンの衣装がキラキラ、キラキラ。

ビーミングスマイルに、やられました。おかえりー😘

曲は、鉄板のセリーヌ・ディオン。『The Power of Love』??

冒頭のジャンプを2本続けて失敗すると、萎縮したのか、スピードが落ちて、リンクの占有率が低く狭くなってしまいました。試合に出ていた頃に比べたら、練習量も減っていると思うし…。

得点は「100点を超えてほしい」と、会場中が祈りながら見つめる中、103.95。ほっとした。また日本に来てくれてありがとう。

 

●キミー・レポンド。女優のような佇まいに、レッドカーペットも歩けそうなゴージャスな美しいドレス。紺のようなブラックのような絶妙な染めに、ストーンが美しかった。

 

 

スピードがあって、ジャンプがしっかり決まるので、見ていて気持ちいい。

リンク映えする。見るたびに海外ドラマの女優さんを思い出す。『エイリアス』のジェニファー・ガーナーとか『コバートアフェア』のパイパー・ペラーボとか。

このプログラムでは、腕の表現がない気がした。まだこれからな印象。

(カーニバル・オン・アイスで演じたスターウォーズのレイヤ姫は、秀逸でした。いつか、EXで、アダム・シャオ・イム・ファと二人で、ライトセーバーを持って戦ってほしい)

 

●宮原知子さん登場。

演技前に、ステファンとポーズを取り合い、笑いが起きる。

決めポーズの確認かと思っていたけど、変顔をしていたらしい。

 

スポニチ写真映像部公式インスタグラム on Instagram: "〈ジャパンオープン2023〉演技する宮原知子(撮影・長久保 豊)"

 

これはすごい。この演技はすごかった。

引退後にここまで出来るとは、驚き。

ジャンプをきっちり跳んで、スピンもステップも…。復帰したら、ほとんどの現役選手の上にくると思う。

ラストに長めの舞台演劇風コリオで、ロミオとジュリエットのジュリエットが倒れるシーンを熱演。

ほぼ全観客スタオベで、大喝采でした。選手のチームブースもスタオベ。

高志郎くんが宮原さんを抱きしめ、泣いてました。

 

●イザボー・レビトは新フリー「ホワイト・クロウ」。

私の好きな彼女のスピード感がなくなって見えた。後ろ足を誰かにつかまれて、グイーンと後方に引っ張られている感は、唯一無二だったんだけど。

ジャンプは、スピードを直前に殺して、深く深くしゃがんでから、飛び上がるイメージで、しんどそう。連戦で疲れていたのかも。

白鳥とか鳥系プロが似合うので、これからすごくなりそう。

 

●ルナ・ヘンドリックス選手の新フリーは、マドンナとビヨンセ。

スピードがあってダイナミックで、“クラス感”のある滑り。

しかし、曲が途中から単調すぎて、本人が乗って滑っているように見えず。

オリンピックシーズンの曲みたいに、ノリノリグイグイくるプロが見たい…と思っていたら、最後の最後でびっくり。

審判席に後ろ向きに手をつき、反り返ってフィニッシュ。

 

 

これはもう間違いなく「審判席にもっとも接近したのは誰だ?」選手権優勝です。

リンクの壁って、超えてもルール上、OKなんだ。審判席の机の上もOK? 審判に触れちゃったら減点とかあるのか、興味がわいてきました。

 

●トリは、坂本花織選手どす。

今回気づきました!かおちゃんは、滑っているときの背中のパワーが、他の選手と全く違う。少し動いただけで、背中が柔らかい。背中が生きているのがわかります。

今回の『Wild Is The Wind』。曲の余韻をまとって滑っていた。

ウイスキーと葉巻の香りが、ねっとりと漂っているようだった。

 

スポニチ写真映像部公式インスタグラム on Instagram: "〈ジャパンオープン2023〉演技する坂本花織(撮影・長久保 豊)"

 

最初の2Aは、満点あげていいと思う。飛距離といい滞空時間といい着氷といい、絶品でした。

2つ目のジャンプが終わったところで、なぜか涙が滲んできた。コンタクトで目が乾いていたから、ちょうどいい。

最後は、少し疲れが見えたけど、中野コーチからゲキが飛んで、滑りきりました。

はあ~、演技に酔いしれました。生で見ると、別格です。

 

女子が終わった時点で、順位は1位日本 2位欧州 3位米国。

■リンクサイドの並びが凄かった男子

続いて、男子の演技へ。

6分間練習のリンクサイドの並びが怖い。いや、すごい。

向かって右から平池大人(友野)→シルビア・フォンタナ(エイモズ)→ステファン・ランビエール(島田)→エテリ・トゥトベリーゼ(モリシ)→タチアナ・マリニン(マリニン)→トレーシー・ウィルソン(ジェイソン)。

 

この6人が、狭いエリアにひしめき、リンクサイドの壁が足りない状態。

平池ゴルゴ13の本日の装いは、グレーとブラックの縦じまジャケに黒パン。主張がストロング。ブラック手袋はなし。

友野くんから受け取った上着を、丁寧に畳むところが好き。

 

●モリシ・クヴィテラシヴィリは、オリンピックシーズンのフリー。

表情が明るくて嬉しい。競技から引退したものの、4S+3Tを跳びました。

もう1本4Sを跳んで転倒したとき、エテリコーチが、笑みを浮かべて見ていたのが印象に残った。

そういえば、エテリコーチ自ら、この時期にジャパンオープンに帯同するって、不思議な感じがした。とりあえず、いろいろあったが笑顔のモリシが見られてよかった。

 

●島田高志郎選手『死の舞踏』。

待ってました!! これが見たかった。

登場した高志郎くん、アイライン引いてるよね?

 

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ピアノの鍵盤の上で踊っているような、小悪魔コーシローに目が釘付け。

ピアノの音が、本当に心地いい。邪悪コリオをもっと近くで見たい。最前列が良かった。いや、審判席に座らせてくれ。と思った。

パーソナルベストに迫る164.26が出て、ジャパンブースが盛り上がりました。

 

そういえば、高志郎くんバナー、無事に買えました。

 

 

会場にいっぱい揺れてましたよー。

 

●ジェイソン・ブラウン選手の新フリー『The Legend of Tarzan(ターザン)』。

ロヒーン・ワードの振付だと思うのですが、

細かいというよりも、大らかなコリオ。

・・・と思ったら、最後の最後にワイルドなターザン的コリオが入ってヒューヒュー😘

 

よくわからないけれど、要素が何か抜けて、ジェイソンにしては低い得点に。

しかし、チームブースは、新プロに大盛り上がり。みんなでターザンポーズをしていました。

このプロは、グランプリ大会でもう一度見たい。

 

●ケヴィン・エイモズの『ボレロ』がまた見られた。

 

 

衣装は、赤い手袋。よく見ると、トップスの袖も、途中から赤くなっていた。

プログラムが始まってすぐ、軽く飛ぶところが好き。モーリス・ベジャール風コリオは、膝のバネと身体能力あってこそだと、つくづく思う。

3Aの前の入り、ループの前の入りのコリオが神業級。

 

●友野一希選手の『Halston』。

 

スポニチ写真映像部公式インスタグラム on Instagram: "〈ジャパンオープン2023〉演技する友野一希(撮影・長久保 豊)"

 

感想は言葉にできない。

期待を裏切らない。は~見に来てよかった。

演技後、周りに泣いている人がいた。

 

そういえば、昨シーズンまでは、最初の4回転で転倒すると、ドキッとしてたけど、

今は、全然気にならない。ジャンプの左右されない作品。

 

●イリヤ・マリニン『Succession』。

冒頭、4A。4A?? あまりにも高く美しく跳んだので、あとで確認せねば。

演技を見ながらずっと感じていたのは、マリニンの強さ。

昨シーズンは、けっこうバッシングもされたけれど、

つぶれず、弱点を磨き、進化し続けてきた、彼の強さ。

 

「フリーは、4Aを回避して、作品の完成度を上げる戦略を受け入れられるようになった」と認識していたけれど、それで、表現力や他のエレメンツの精度を上げてきたと認識していたけれど、

4Aを入れたうえで、表現にも力を入れ、スタミナもある。

さぁ、どうする、ライバルのみなさん!!

 

ということで、すばらしいフリーを、見たかったフリーを次々と見せていただいた、豪華な大会でした。

結果は、1位日本 2位北米 3位欧州でした。


【座席疑惑】ジャパンオープン観戦記

こんにちは。楽しかったジャパンオープン&カーニバル・オン・アイス。

現地で演技を観戦した感想も書きたいのですが、

 

その前に、心の狭い、ちっちゃい人間である私が感じた、

座席のモヤモヤについて聞いてください。

 

まず、ジャパンオープンの観客の入りについて、ざっとご説明します。

パープルの部分が、観客がいたところです。

 

 

リンクに近い、プレミアム席、SS席に、

人がギュっと集中している印象でした。

 

S1席は、ロングサイドは、そこそこ埋まっており、

S2席は、前方のみが埋まっている状態。

 

ショートサイドは、SS席の後方が、ぽっかりと開いていました。

そして、S1席は前方のみ埋まっており、

S2席は、最前列と最後列に人がいました。

 

S-300席は、私が見たときには人がいましたが、

カーニバル・オン・アイスのときには、人影がなかった気がします。(後述)

 

スタンド席のA席とB席は、前から2列目ないし3列目までしか観客はおらず。

この状況を見て、いくつかの疑問がわきました。

 

 

1)どの程度、価格変動制だったのか

私は、前々日の深夜までチケットの値動きを追ってから、

S1席のロングサイドを、1万2,800円で購入しました。

 

S1席にした理由は、(私だけの感じ方です)

  • 26,000円でプレミアム席を買うなら、
    スタートダッシュで買わないと×
  • SS席22,000円は、良席が残っていなかった。
  • S-300席は、8,000円→10,000円に値上がりしたので悔しい😑
  • S2席は、料金の割にリンクから遠い。
  • A席は、S2よりリンクに近ければ選択肢。
  • B席は、小中学生への無料配布があるので、騒々しいかも(先入観)

 

ということで、16,000円→12,800円にプライスダウンしていたS1席が、

お値打ちなのではないかと思って購入しました。

 

しかし、お客さんの入りを見て、

全体的にもっと安くていいと思ったのが、一つ。

 

 

そして、S2席(約11,800円)は、ほとんど価格が下がらず、動かずだったけれど、

「この空き状態を見ると、もっと下がっていいはずでは?」と思ったのでした。

 

S-300席も、満員でもなかったのに、なぜ価格が上昇したのか?

 

B席は、かなり価格が下がったけれど、

S2席やA席は、空席具合と照らし合わせて、大して価格が下がらなかったのはなぜか?

 

価格変動制(ダイナミックプライシング)は、

どの程度、機能していたのでしょうか?

下限が設定されていたのかもしれないけれど、

注意書きや前提条件が何も書かれていなかったので、

主催者の事情でどうにでもできる感がありました。

 

2)無料招待が有料よりいい席?

さらに、私の人間の小ささを物語る話を聞いてください。

 

度量が狭い人間です

 

今回、小中学生先着2,000名に、B席の無料招待がありました。

フィギュアスケート人口、観客のすそ野を広げるには、

とてもいい取り組みだと思いました。

 

しかし、B席に、子どもの姿は、ほぼなし。

「無料なのに、誰も来なかったのかなぁ」と、寂しく思っておりました。

 

が、ふと見ると、ショートサイドのSS席??あたりとか、

カーニバル・オン・アイスでは、ロングサイドのS1とかに、

親子連れが、固まって座っている一角がありました。

 

ほんとーに、人間ちっちゃくて申し訳ないんですが、

3人で来ている親子もいて、そうすると、SS席なら66,000円分無料??

S1席でも36,000円分無料?? S2席でも…もういいか(笑)

 

お金を払って見に来ている自分よりも高い席に座っているのを見て、

テンションが下がりました。

 

「子どもたちに、できるだけリンクの近くでいいものを見てほしい」

ということかもしれませんし、

主催者が未来の観客に投資していると考えれば、

文句を言う筋合いはないのかもしれませんが…

 

 

でね。カーニバル・オン・アイスのときなんて、

無料招待と思しきお兄ちゃんと妹が、ずっと喧嘩していて、

演技中も大声出しているのが響いてました。

しかも、ハートのバルーンが付いた棒で妹を叩いていたけど、

そんなの持ち込みOKだっけ?

ちゃんと見ているお子様もいたので、特例だと思うけど、

「警備員、引きずり出してくれよ」、と思っちゃった。

 

3)座席を勝手に変更される?

カーニバル・オン・アイスは、ジャパンオープンよりも観客が大幅増だったし、

客席がぎっしり埋まっている感がありました(A・B席のぞく)

 

S-300席が好きな私は、バルコニー席を時々見ていたのですが…

 

 

ジャパンオープンのときは、お客さんがいたのに(私が見た時点では)、

カーニバル・オン・アイスのときには、人がいませんでした。

 

そうしたら、「友だちがS-300席だったのに、機材の関係で見えないから、2階の一番後ろの列に移動させられた」と話している人がいました。

 

まじですか?

2階の一番後ろは、ないなぁ😑

だって、それが嫌でS-300席を買った人もいると思うよ。

 

後から知ったけど、席に行く階段が閉鎖されて、強制的に席を変えられて、

とても嫌な思いをした人が、けっこういらっしゃったみたいで、お気の毒すぎる。

 

販売した側の事情や不手際で席を移動してもらうなら、

相手が「かえって得しちゃったね😘」と感じるくらいの代替案が必要だと思います。

 

いい気分で観戦させて

 

飛行機の座席だったら、エコノミーからビジネスになって、

現地で使えるクーポン5,000円が付く、とかあるじゃないですか。

 

今回も、S-300席→S席後方or端っこになるなら、

せめて、大会パンフレットを無料で差し上げてほしかった。

あ、大会パンフレットは、早々と売り切れていましたね。

 

じゃあ、高志郎くんのバナータオルをプレゼントで付けるとか。

いや、会社が違うな😆

せめて、無料招待の子どもたちよりいい席にしてあげてほしかったです。

 

私もそうだけど、みんな、チケットぴあを何度も何度も見て、

席の列とか番号とか確認してチケットを買ってるわけです。

私の場合は、出入りしやすいように、

なるべく端に近い席が表示されるまで待って買いました。

 

そういうのを踏みにじって、適当に席を割り当てられたり、

会場に着いた順で席が決まったりしたら、納得できないし、

観戦どころじゃないですよね。

 

私が主催者に一番、お願いしたいのは、

お金を払って、遠路はるばる会場に足を運ぶファンに、

敬意を払ってほしいということ。

 

チケットを選ぶ、ホテルや飛行機、電車を予約する、

選手のバナーを作る、持っていく荷物を準備する。

一つ一つの場面に、すごい熱量をかけているわけです。

 

座席を勝手に変えられたり、

高い席を買ったつもりが障害物で見えなかったり、

テレビ映り重視で、無料招待者が高い席に座っていたりしたら、

もーーーね。イヤ😭

 

席を強制的に変えられた人には、今からでも何か補償してあげて。


“アダム砲炸裂”の上海トロフィー男子フリー

こんばんは。東京は、夜になって冷たい風が吹き始め、

いよいよ、秋の到来です。

 

さて、上海トロフィー(上海超級杯)の男子フリー。

中国の次世代を担うダイ・ウェイダイの演技に、

「ボーヤン、次のオリンピックまで引退不可だな」と思い、

ジミー・マの年齢がもう27歳であることに驚いているうちに、

マッテオ・リッツォの登場です。

新プロは、コールドプレイの『フィックス・ユー』。

 

 

前半は、ジャンプの着氷も美しく、シェイプされたラインが、

いい練習ができていることを物語っていました。

昨シーズンの『トーキング・トゥ・ザ・ムーン』を継承する、洗練された滑り。

アクセルで2回続けて激しく転倒したものの、スマホのミニ画面で見ると

悪い出来ではなかったように思いました。

 

しかし、得点が発表されるまでの時間が、

あまりにもロング、ロング、ロ~ングタイムで、

駅に着いて改札を抜け、自宅のドアを開けても、まだ審議中。

「順位を操作されているのではないか??」と、疑ってしまいました。

結果は、驚きの136.58点。

 

マッテオパパもびっくりの、ロングタイム採点待ち

 

しかし、大画面で見直すと、

アクセルで転倒した後、体力が失われつつあるのがわかりました。

スピンとステップでは、疲労の色が鮮明に。

現地入りが早過ぎたのだろうか?

とはいえ、マッテオ君らしくない得点でした。

 

続いて、26歳を迎えたばかりのボーヤン・ジンで、

エド・シーランの『This』。

 

 

オータム・クラシックでは、解放されたような空気をまとって演じていましたが、

自国開催となると、さすがに緊張(私も)。

 

そんな中で、冒頭の4回転ルッツを完璧に決めてみせるのが、ボーヤン・ジン!!

ホレるね!!

次のコンビネーションはパンクしてしまい、4回転は1本のみ。

しかし、3Aは美。疲れも見えましたが、後半に向かうにつれて、

メンタルが解放されていくような心地よさを、私は感じました。

 

演技後は、「まあまあかな」というジェスチャーをしていましたが、

今シーズンは、調子がよさそう。

というか、ボーヤンの調子がよくないと、グランプリシリーズも世界選手権も、盛り上がらないので。

 

で、演技が終わった瞬間、SPよりはるかに多い運動会の玉入れ要員が立ち上がり、

ワッショイ、ワッショイと、リンクにぬいぐるみを投げ入れ始めました。

 

ストレス発散??

 

一人で、2つ、3つ投げ込んでいる人、多し。

たぶん、テレビでSPの映像を見て、「私も投げ入れたい」って思って駆けつけた感じ。

 

 

本当に、ボーヤンのために買ってきたのか??

家にあったやつを、なんか持ってきたように、雑多すぎる😑

 

PCSが高評価で、オータム・クラシックを約10点上回り、暫定トップに。

表彰台が確定しました。

 

続いて、SP2位のアダム・シャオ・イム・ファ登場。

 

リプレイでシースルー筋肉が映った瞬間、会場からどよめきが!!

 

演技構成自体が、一人勝ち体制。

4回転は、ルッツ、トゥループ×2、サルコウの4本を投入。

スピンもステップもパワー全開なうえに、フランス仕込みの一人芝居も加えて😆

絶好調感と余裕が漂ってきたところで、本人の気分がよくなったのか、

側宙に加えて、いきなりのバックフリップ。

 

 

えええー。これ、プログラムに入れてよかったんでしたっけ?

スルヤ・ボナリー選手の涙の抗議バックフリップが頭に浮かびましたが、

アダムは満面の笑みで楽しそう。観客も、大盛り上がり。

 

 

リンクから上がってきたアダムは、「思わずバックフリップやっちゃった」みたいなことをコーチと話しつつ、笑顔、笑顔。

 

198.80点のマンモス得点をいただきました。

採点表を確認すると、

 

 

Illegal  element/movement(禁じられた要素、動作)で、2点減点されています。

ということは、減点がなければ、200.80点で大台に乗り、

自己ベストを大幅に更新していたのではないでしょうか。

本人が、後悔しているとも思えませんが。

 

そんな、やりたい放題のご機嫌アダム砲が炸裂したあとに登場したのが、

SPトップのジュンファンです。

曲はもちろん、『バットマン』。

 

 

この空気の中で演じるのは、なかなかしんどい。

しかも、数日前までスロヴァキアのネペラ杯に出ていたことを考えると、

あまりにも強行軍すぎるスケジュール。

 

パワーとスピード、美しさは随一でしたが、

ジャンプの抜けが2本あったりして、2位になってしまいました。

 

だけどさぁ、スロヴァキアにいた数日後に、

ランキングに反映されない大会で中国って、

そんなスケジュールを本人が希望するとも思えず、

国と国との関係っていうのも、あるんですかね。

 

 

順位は、金メダル アダム、銀メダル ジュンファン、銅メダル ボーヤン。

なんか、電化製品の目録写真みたいなのを持っていることに、今気づく(笑)

あ、電化製品じゃなくて、バックパック?? 

冷蔵庫がもらえるなら、強行軍でも駆けつけるけど、

バックパックだったら、私は…どうかな。うーん😅きっと、賞金もあるよね。

 

表彰式が終わると、「このあと、エキシビションが」みたいなアナウンスがあり、

直後にエキシビションをやっていて、びっくり。

 

 

ジュンファン、体、大丈夫??

『golden hour』 by JVKE。このプロ、音楽共々、好きです。

 

 

ボーヤンは、『Angel』。

マッテオ君は、テニスのやつをやっていました。

 

そして、アダム・シャオ・イム・ファは、

むちろん、『The Rise of Skywalker』(スターウォーズ)。

 

「さすがに、ライトセーバー(剣)は中国まで持ってきていないか…」と思っていたら、

途中で取り出して、大暴れ。

 

 

バックフリップまでやって、観客も大喜び。

中国で、アダムの人気が上がる気がします。

 

しかし、老婆心ながら、シーズン中はバックフリップは、やめたほうがいいと思う。

回転して降りてきたとき、2回とも左足首が倒れていて、

怪我する可能性が高いと思いました😱

 

そして、ジュンファンに加えて、いよいよアダムの勢いが増してきた今シーズンなのである。


悪夢再び?上海トロフィーで、投げ込み復活

こんばんは。

見られないと思っていた上海トロフィー(上海超級杯)ですが、

YouTubeでLive配信をしてくれていました。

リンク切れになりました。

「上海超级杯」(級が簡体字)で検索すると、出てきます。

 

さて、第四滑走で登場した、ボーヤン・ジン選手。

上海トロフィー フィギュアスケート部門の、花形看板スケーターです。

曲は、『Vienna』。

 

 

冒頭は、4回転ルッツ単独か、4回転ルッツ+3Tの予定だったと思います。

が、いきなり、ルッツがパンクして、ノーカウントに😱

見ていた私は、凍り付きました😱

 

「次のジャンプで決めないと、自国開催で大変なことに」

「4回転来るか?!それとも、安全策の3回転+3回転か??」

 

息を止めて見守っていると、

4回転トゥループ、来たー!!

がっしり着氷してから、慎重に飛び上がって、3回転トゥループ、付けたー!!

 

もうね、鳥肌が立ちましたよ。

こういう場面で、おびえる観客(私)をしり目に、

逃げない、引かない、攻めて決める。

これぞ、ボーヤン・ジン。

 

やっぱり、実力者であり大スターだと、恐れ入りました。

 

鳥肌が消えないまま、鋭い目で跳んだ3Aも、しびれた~。

ボーヤン、体や手の使い方が、変わったような気がする。

ボーカルに乗せたステップを見ながら、心が躍りました。

 

 

フィニツシュの後、自分の頭をポーンと叩いて、にっこり。

 

という場面で、いきなり、客席の人々が立ち上がり、

リンクにぬいぐるみを投げ入れ始めたではありませんか。

 

 

大きなビニール袋から取り出して、運動会の玉入れ状態で、

バンバン投げ入れている人もいます😱

 

デ・ジャ・ブ。

 

かつて、黄色のぬいぐるみがリンクに投げ入れられた、あの光景と同じです。

忘却の彼方だった光景を再び目にして、衝撃を受けました。

 

 

今まで、ボーヤンの演技後に、

大量のぬいぐるみがリンクに投げ込まれたことって、ありましたっけ?

(ちょっと、記憶にない)

 

日本のフィギュア文化の“一部”が、輸出されちゃったの?

(日本の観客発祥ではない、という説もあります)

 

あまりにも、運動会の玉入れ状態だったので、

 

「誰でもいいの?」

「とにかく何か投げ入れたいの?」

 

と、思っちゃいました。

 

 

ボーヤンがお誕生日だったことも、関係してる?

 

となると、女子の場合も確認したい。

女子シングルには、

中国で人気のあるホンイー・チャンと、

アン・シャンイーが出場しています。

 

第4滑走ホンイー・チェンの場合。

ぬいぐるみは、数個、リンクに投げ入れられる程度で、

異様な感じはありませんでした。

 

第5滑走アン・シャンイーの場合。

若干、玉入れ的雰囲気あり。

 

 

海外スケーターへは、数個のぬいぐるみが投げ入れられるケースもありましたが、

バンバン投げ入れるということはなく、

演技の良しあしとは、あまり関係なし。

 

アイスダンスもチェックしてみましょう。

オリンピアンの王詩玥/柳鑫宇組が出ています。

 

 

二人は、ぬいぐるみの数が、やや多かったです。

イタリアのスター選手ギニャール/ファブリ組には、

投げ入れは、皆無に近かったと思います。

 

自国の選手に対してだけなのかな、今のところ。

 

今後、どうなっていくのでしょうか。

グランプリシリーズの観戦規定って、今どうなんでしたっけ?(未確認)

リンクへの投げ込み可なのかどうか、不明。

 

中国杯に、ボーヤンが出ますよね。

というか、昌磨さんも出ますけど、

今度は、ボーヤンファンが投げたぬいぐるみが、

頭上から降ってくるようなことはないでしょうな。

 

試合結果より、衝撃を受けた光景でした。


ネペラ杯男子は、想像しなかった結末へ

こんにちは。

近畿選手権が盛り上がっているようですが、

スロヴァキアで開催されたネペラ・メモリアル杯も、盛り上がってます!!

 

と、書きたいところですが、

男子は、今一つ、パンチに欠けた展開になりました。

その前に…謎が。

 

 

有料配信の支払いをしようと思ったら、

前日はユーロだったのに、通貨がUSD(米ドル)になっていることに気づく。

 

前日は、7.99ユーロで、約1264円。

昨夜は、9.99米ドルは、約1492円。

  • 偽サイトに間違ってアクセス?
  • 海外からのアクセスだから?
  • 価格変動制で、直前に値上がり?

・・・と、大混乱。偽サイトだったら怖いから、見るのをやめました。

 

だけど、朝になったら、ユーロ表示に戻ってました。

誰か、同じ体験した人は、いるのかな?

 

使命を背負い演じるシュムラトコ選手

さて、駆け足で書きたいと思うのですが、

シュムラトコ選手のフリーは、『Skrypka Hrae』。意味は、「バイオリンを奏でている」(?)。

 

試合というよりも、別の使命を背負って演じているのを感じました。

一人だけ、空気が違う。難易度を上げて転倒するよりも、

作品として完成させて伝えたいと思っているのがわかりました。

 

この曲の中で演奏されるヴァイオリンは、ウクライナ国民の象徴です。絶え間なく続く演奏は、私の人生であり、すべてのウクライナ人の人生は続いていきます。私たちは、生きるために戦うのです。戦地で戦う兵士たちを助けるために、私たちはそれぞれの仕事において、戦い抜かなければならないのです。私の演技のストーリーは、すべて、最近の出来事とつながっています。私の国についてであり、ウクライナ国民についてであり、すぐにでも終わってほしいと願う恐ろしい戦争についてです。

「曲の最初の歌詞は、『葉が散っていく』です。この衣装は、ガールフレンドと一緒に作りました。彼女がイメージを描きました」

 

SPよりも、演劇的コリオが控えめで、私は、歌詞がわからないので、

やや伝わりにくかったのが残念でした。

 

最後に、天に向かって投げキッスをした後、「よお、元気かい」みたいな感じで天国の仲間に挨拶をして、笑っていたのが強く印象に残りました。

フリー6位で、総合8位です。

次は、どこで演技を見られるでしょうか。絶対に、また見たい。

 

イタリア“第三の男”飛躍の年か?!

そして、イタリアのフランジパニー。

「Lo Ci Saro(これからも僕はいるよ)」←草太君が滑ったのが記憶に新しい曲。

観客席の歓声がすごかったです。

 

 

イタリアンレッドのトップス&スカーフが、新鮮。

いつのまにか、精悍な顔つきになっていました。

 

前半は、パーフェクト!!

4Tを決め、4Sを決め、3A+3Tを決め、

ジャンプが荒かった先シーズンまでとは別人のようでした。

 

後半は、ジャンプに疲れが見えたようでしたが、

フリー164.87点で、トップに立ちました。

 

いつの間にか、コーチを変更していたんですね。ロシア出身のアンゲリーナ・トウレンコさんになっています。私は、存じ上げません。

 

 

Golden Skateのインタビューでは、

「トレーニング場所が決まっていなかったので、8月の終わりまでは、毎週、違う場所で練習していた。車に寝泊まりしていた。その旅で、自分はずいぶん成熟した」と話しています。

それを聞いて、優勝できてよかったなぁと思いました。

 

あ、優勝って書いちゃった😅

 

そうなんです。私は、フランジパニーが243.94点でトップに立ったものの、

ジュンファンが「我こそは、世界選手権銀メダリストなるぞー」って感じで、

圧巻の演技を見せて、ニカ・エガーゼもプチッてして、

デニスと1、2を決めると思ってました。

 

美しすぎるデニスのブルース

デニス・ヴァシリエフス選手のフリーは、

ジョー・ボナマッサの演奏による『Blues Deluxe』。

衣装の胸元は、SPよりさらに“マックス・アーロン”でしたぞ。

*マックス・アーロン≒胸元をざっくり開けること。

 

色は、ヨーロッパのピンク。

ブラウスの揺れるスリーブが、美しい腕のラインと所作を引き立てます。

本当に美しい衣装。

 

しかし、なんと言いますか、“ブルース”音楽に対して、

デニスが美しすぎて、演技が頭に入ってきませんでした。

 

ジャンプは、4Sが残念ながら成功しませんでしたが、

全体的に美しくまとめていたので、

まだ2人残して総合5位と表示されたときは、びっくりしました。

 

キスクラで、熱心に語るデニスに対して、

ほとんど聞いてない風のランビ先生が気になりました。

 

ステペン、冷たくない??

 

採点を見たら、ジャンプに回転不足が並んでいて、

ステップとスピンのレベルも取りこぼしていたみたい。

振付けたばかりなのかな。

まずは、お披露目で、ここから磨いていくのでしょう。

 

今度はバットマンなジュンファン

で、キスクラの前をジュンファンの頭がすーーっと通り過ぎていくのが見えて、

ジュンファン・チャの新フリーは、『バットマン』。

成功が約束されたチョイスだ。

 

 

衣装もゴージャス、滑り始めのスピードもパワーも、ゴージャス。

そして、いきなり、ゴージャスな4Sで♪ウォー

『バットマン』、盛り上がると思う。

 

続く4Tは転倒したけど、4Sのコンビネーションも、

ルッツとセカンドループも、転倒したけどいい感じで、

点数をがっつり稼いだと思っていました。

 

痛かったのは、トリプルアクセルが2本続けてパンクしたこと。

パンクというより、バレエジャンプみたいになっちゃったんですよね。

加点も入れて約20点の損失です。

 

それでも、ステップシークエンスは見ごたえあるし、

スピンはぐらついてしまったけども、トップに立つと思ってました。

 

だから、総合5位と表示されたときには、

デニスのときと同様、「えええー??」

フリーは7位でした。

 

ニカ・エガーゼ優勝なるか?!

となると、SP1位のニカ・エガーゼの優勝ってことになりますよね。

ニカ・エガーゼも、精悍な大人っぽい表情になりました。かっこいい。

曲は、『Nature Boy+ロクサーヌ』。

 

 

軸が細く回転が速いジャンプがキリッ!!として素敵。

ただ、なんか無機質な演技に見えます。

助走→ジャンプ→助走→ジャンプみたいな。

 

・・・という私の心の声が聞こえてしまったのか😅

いきなり、衣装のボタンをバーンと引きちぎって、胸元を全開。

感情をぶつけるように、ステップに入りました。

久しぶりに、ロシアのお家芸「演技中衣装チェンジ」を見ました。

 

エテリコーチと、キスクラに座るニカ・エガーゼ選手。

同性ならではのイヤラシイ視点で語らせていただくと、

エテリコーチって、男子だと、女子と違ってやさしくないですか?

グラッスル君のときもそうだったけど、手を握ったり、背中をさすったり、態度がかなり違うと思う。

 

 

で、優勝だろうと思ったら、

なんと0.6点差で2位に。

キスクラで頭を抱え、エテリコーチより先に😱席を立つエガーゼ選手であった。

 

最終結果

1位 ガブリエレ・フランジパニー(伊) 243.91
2位 ニカ・エガーゼ(ジョージア) 243.31
3位 マルク・ゴロニツキー(イスラエル) 236.30
4位 ヒョンジュン・キム(韓国) 236.30
5位 アダム・ハガラ(スロヴァキア) 222.78
6位 ジュンファン・チャ(韓国) 222.16
7位 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) 215.78
8位 イヴァン・シュムラトコ(ウクライナ) 215.68
9位 コンラッド・オーゼル(カナダ)213.52
10位 ウラジミール・サモイロフ(ポーランド) 213.52

 

優勝は、イタリアのガブリエレ・フランジパニー選手です。

おめでとうございます!!

 

イタリアは、マッテオ、グラッスル、フランジパニー、メモラが競い合う、面白い展開になってきましたね。

そういえば、ダニエル・グラッスルの棄権理由は、判明しているのでしょうか。

SPでは名前がコールされたので、直前の棄権だったのか…やや不安です。

「ロシアに行ったばっかりに、選手生命が…」というのは、ほんとにやめて。


ネペラ杯男子も豪華:ジュンファン、デニス、シュムラトコ。グラッスルは棄権

こんにちは。今週末は、

チャレンジャーシリーズのネペラ・メモリアル杯をチェックしています。

 

男子は、ジュンファン、グラッスル、デニス、シャイドロフ、コンラッド・オーゼルetc.と、興味あるネームが大量にエントリー。

新プログラムを初めて見るのが楽しみです。

 

うれしい驚きは、

ウクライナのイヴァン・シュムラトコ選手がエントリーしていたこと!!

ユニバーシティゲームズを棄権、世界選手権にも出場しなかったので、引退してしまうのではないかと思っていました。

 

一方、よくない予感が的中したのは、ダニエル・グラッスル選手が棄権したこと。

ゴタゴタ関連のせいか、メンタルかな…エテリコーチも来ているし…

 

女子シングルも、クラコワ、ユ・ヨン、シザース、イ・ヘインなど、

新プロを見たい選手がたくさんエントリー。

 

しかし、時間と体力の関係で、今回も男子シングルに絞って観戦です。

ちなみに、ネペラの配信も有料です😭まぁ、そうなるよね。

 

■1番滑走は、最近、目立ってきたイスラエルのマルク・ゴロニツキー。

『Moonlight Sonata』by Marcin。

4回転はなしですが、いきなりノーミスの演技で80.55。

スタートから、バーが上がりました。

 

■2番目は、米国のマキシム・ナウモフで『Glimpse of Us』。

動き出した瞬間に、もう美しい。音楽も美しくて、見入ってしまいました。

スピンも美しい。結局、すべて美しい(笑)。引退しなくてよかった。

ジャンプが決まらなかったのでSP11位ですが、フリーも楽しみです。

 

■最近、頭角を現しているカザフスタンのミハイル・シャイドロフ選手は、

練習中の怪我のために棄権となってしまいました。

シーズン今後に影響がないといいですね。

 

■で、試合は進みまして(割愛🙏)、

第二グループに、先日のジュニアGP リンツ大会で優勝したばかりの、

開催国スロヴァキアのアダム・ハガラ。

客席からの黄色い声援がすごかった。

プレッシャーに負けず『Another Love』を粛々と滑って、9位につけています。

 

■で!! ウクライナのイヴァン・シュムラトコ選手が登場。

 

 

ロシアのウクライナ侵攻以降、彼のスケートは大きく変わったと思います。

メッセージ性の高い曲と緻密な物語を表すコリオは、

強く訴えてくるものがあり、一瞬たりとも目が離せません。

 

作品としての完成度を追求しているのもあると思いますが、

「ジャンプで転倒しないぞ」という強い意志も感じます。

スピンもステップも、短期間で信じられないくらいうまくなって、

演技が待ち遠しいスケーターになりました。

 

今シーズンの曲は、『The High Pass(高き峠)』。

映画の音楽で、調べたところ、作曲はウクライナのミロスラフ・スコリンク。ヴァイオリンは、ダニエル・ホープ。ピアノは、ウクライナのピアニスト アレクセイ・ボトヴィノフのようです。

 

まったく期待を裏切らない演技でした。

磁力強めで、息継ぎ不可。

表現している世界が、リアルに目の前に現れます。

 

 

伝えたいメッセージがあっても、

表現する技術や能力がないと成功しないと思うのですが、

シュムラトコ選手には、それがある。

以前は、なかったと思うんです。伝えたいものがある、スケーターとしての使命があると思った瞬間、別次元のスケーターに自分を進化させたのは、本当にすごいと思う。

1回、1回の演技から、“覚悟”を感じます。

もっと、アイスショーで見たいです。

フリーも必見。現在10位です。

 

そして、第3グループに、優勝候補のジュンファン・チャ。

 

 

新SPが『仮面舞踏会』と聞いて、まず思ったのが「しんどそう。疲れそう」。

いろいろなスケーターが滑ってきたプロですが、

私が思い浮かべるのは、浅田真央さんのフリーとSP。そして、アリエフのSPです。

いろんな意味で、しんどい記憶がありまして。

 

ジュンファンも、前例にのっとって、公爵スタイルの衣装で登場すると思ったのですが、意外にもホワイトブラウス。

もっと鮮明な画像で近くで見たら、凝ったブラウスだと思うのですが、

若干、肩透かしをくらった気分でした。

 

しかし、滑り始めると、スピードとパワーがすごい。

音楽の大音量♪ズンチャッチャ♪ズンチャッチャに負けてない。

 

でも、やっぱり、ワルツはジャンプが飛びにくそう。

絶対に、タイミングが合わないと思った4S+3Tを決めたのは、

さすがトップスケーターだと思いました。

が、次の4回転はタイミングが合わず、パンク。

3Aは決めたけど、踏み切るタイミングを見定めていた印象です。

 

ステップもダイナミックでジュンファンらしいのですが、

初見では、『仮面舞踏会』な要素が感じられず、

むしろ、ジュンファンの良さを抑え込んでいる気がしました。

違う曲のほうが、映えそう。

って書くと、怒られそうですね。作ったばかりのプロなので、ここから磨いていくのでしょう。

衣装を仮面舞踏会の公爵風にしていただけると、尚うれしい。

キスクラでは、仮面をつけていましたが、こんな感じ。

 

 

そういえば、「審判席にもっとも接近したのは誰だ?」選手権の上位に食い込む場面がありました。

 

 

このあと、腕を伸ばすんですよね。三浦佳生選手とどっちが近い??

 

 

グラッスル君は、残念ながら棄権。

 

そして、見たかったデニス・ヴァシリエフス選手の『ハレルヤ』です。

 

 

ショートヘアになって若返った印象ですが、

衣装の胸元は、かなりマックス・アーロンでした。

*マックス・アーロン≒胸元をざっくり開けること。

 

シェイ=リーン・ボーンの振り付けで、

曲が『ハレルヤ』ということで、勝手なイメージを描いていましたが、

曲に溺れることもなく、シェイの過酷なコリオにいじめられることもなく、

のびのびと感じるままに動いているように見えました。

 

美しいけど、驚きはなかったかなぁ。

デニスに対する期待が大きすぎるのもあるけれど。

4Sの転倒が惜しかったですが、82.40でSP3位です。

 

第4グループに、ニカ・エガーゼ with エテリ・トゥトベリーゼ。

 

 

曲は、強めにアレンジした『アヴェ・マリア』歌唱トーマス・スペンサーです。

冒頭の4S+3Tの回転がとても速く、

今回の男子SPのジャンプの中では、強烈だったと思います。

ただ、曲の強めアレンジの部分に焦点が合っていて、

『アヴェ・マリア』な感じはなく、徐々に違和感が…。

フィニッシュでズルッと動いたのは、びっくりして深夜に目がさえました。

84.11でトップに立ちました。

 

■カナダのコンラッド・オーゼルは、『おお、運命の女神よ』を持ち越し。

イタリアのガブリエル・フランジパニーは、確認しなくてもわかる“ブノワ・リショー”振付のプログラムでSP6位。プログラムコンポーネンツの点が上がってきたのは、やはりリショー効果があるということか。

 

ということで、今シーズンの新プロをたくさん見られて楽しかったですが、

驚くような演技は、少なかったかな。

 

イヴァン・シュムラトコ選手の復活と『The High Pass(高き壁)』が、

本日のハイライトでした。

SP1位はニカ・エガーゼ

2位はジュンファン・チヤ

3位はデニス・ヴァシリエフスです。


ワリエワ問題が決着しないのは、なぜなのか

スイスのジュネーブでいよいよ開かれた、

ワリエワ選手のドーピング問題に関する公聴会は、

いったん中断されて、11月9日-10日に再開されることになったそうです。

 

 

この過程、グルグルと何度も繰り返している気がしませんか?

 

北京オリンピックから19カ月。

米国のジャーナリストや米国スケーターたちの熱意ある追求、要望にもかかわらず、

決着がつきそうでつかないワリエワ問題と、宙に浮いた団体戦メダル授与。

 

U.S. Figure Skating on Instagram: "#MoreThanMedals x #Beijing2022"

 

「CAS(スポーツ仲裁裁判所)がヒアリング日程を決定」とか

「IOC(オリンピック委員会)会長がコメント」とか

「WADA(世界ドーピング防止機構)がワリエワの資格停止処分を求める」とか、

数カ月ごとにニュースが上がっては、消えていく…

解決する気がないんじゃないかと思うくらい、亀の歩のように進行がのろいです。

 

北京オリンピック後のヴィンスのインタビューや、ネイサンの自叙伝を読むと、

オリンピックを目指す過程では、とてつもない量の努力はもちろん、

家族との摩擦や葛藤などもあったよう。

ここまでの人生すべてを賭けた結果の象徴であるオリンピックメダルが手にできない、正義が通らない…となると、

私なら、もどかしくて発狂しそう。

 

銀メダル(仮)の米国チームは、折に触れて強いメッセージを発信していますが、

銅メダル(仮)の日本チームは、

「メダルを心待ちにしているけれど強くは言えない選手」「メダルに無関心(そうに私には見える)な選手」「発信方法がわからない選手」というふうに、私には思えます。

 

 

本音を言ってもいいですか?

チームの中に、一人でも、オリンピックメダルを心待ちにしている仲間がいるのなら、

たとえ、自分はメダルに関心がなかったとしても、声をあげてほしいんです。

私は、ちょっと寂しい。これ以上は言えません🙊

 

さて、北京オリンピックで、光と地獄の両方を経験したヴィンセント・ジョウ選手。

何度かコメントを出していますが、

先日、さらに踏み込んだコメントを発表しました。

Statement from United States of America Olympic Figure Skater Vincent Zhou — Global Athlete

 

称賛すべきは、コメントのこの部分。

Valieva’s positive drug test is not an isolated incident. My teammates and I are aware of widespread doping by other Russian skaters – and this, unfortunately, should surprise no one, given that a non-compliant anti-doping organization is still tasked with ensuring the integrity of sport inside Russia.

ワリエワの薬物検査で陽性反応が出た件は、特別な出来事ではありません。私のチームメイトも私も、他のロシア人スケーターにもドーピングが蔓延していることは、知っています。そして残念ながら、そのことに驚く人はいないでしょう。コンプライアンスの欠如した反ドーピング団体が、依然としてロシア国内のスポーツの健全性を確保する任務を負っていることを考えれば。

 

つまり、選手もコーチも関係者も、

ロシアのスケーターが、ドーピングと思しき行動をしているのは、

目撃していると思うんですよ。

 

以前、「The Skating Lesson」のYouTubeとポッドキャストで、

ゲストのポリーナ・エドモンズ元選手が、以下のような概略の話をしていました。

 

「ジュニアGPファイナルの公式練習のときのロッカーで、ロシアの女子選手たちが、各々、瓶に入った液体をスポイドで口に入れ、『私のドクターはこれは飲みにくいと言っていた』『私のは飲みにくくない』というような会話をしていた。その後、リンクへ出ると、彼女たちはわずか30秒で(体を慣らすことなく)トリプル×トリプルを跳び始め、試合への体力を温存することなく、30分~40分の練習をパワー全開でこなしていた」

This and That: 2022 Olympic Games Women's Recap with Polina Edmunds (Alexandra Trusova) - YouTube

 

その時のジュニアGPファイナルに出場していたロシア女子は、

金メダル マリア・ソツコワ

銀メダル エフゲニア・メドベージェワ

銅メダル セラフィマ・サハノビッチ でした。

 

マリア・ソツコワは、平昌オリンピックの後に、

ドーピング違反で出場資格停止10年…と同時に、引退しました。

 

好きなスケーターだったのに残念

 

エフゲニア・メドベージェワは、一時、カナダに移籍していましたが、

以下の情報は初めて耳にしました。

ロシアのアスリートがトレーニングや試合で他の国に行くとき、ドラッグは箱に入れられ、船便で送られる。メドベージェワがカナダにいるとき、船便で取り寄せていた悪名高き“ビタミンの入った小包”について、誰かクリケットクラブに問い合わせてください。カナダのトロントには、(ビタミン剤の買える)薬局がないのかも。

 

また、「ドラッグがスケーターにどのような影響があるのか?」という質問に対してポリーナ・エドモンズは、

「筋肉を増やす」といった系統のものではなく、

例えば、「メルドニウム」という薬は、持久力とスタミナを増強し、トレーニング後の回復力やストレス耐性の向上に役立つ…というような話をしていました。

 

ワリエワの尿から検出されたのは、

トリメタジンとハイポキセンとL―カルニチンでしたよね。

チーム専属のドクターがいることからも、

スケーターごとの処方があるのかもしれません。

 

「持久力やスタミナアップ」で思い出したのですが、

宇野昌磨選手が、エテリ組の夏合宿に参加したときのこと。

休憩時間に体育館の床で寝ている写真がありました。

 

あの“体力お化け”の昌磨が、

「エテリ組の練習はハードだ」と話していましたよね(どこで読んだか失念)。

 

あのとき、変なものを飲まされなくて、本当によかった🙊

当時、トレーニング場所を探していた昌磨さんは、

お試しでエテリコーチのところへ行っき、特別な理由があったわけではなく、「なんかこの場所は違うな」と感じて合宿を終えたようでした。

 

「The Skating Lesson」のデイブが以前、

「ショーマは何か目撃しているかも」と、わくわくしながら言っていましたが、

残念ながら、昌磨さんは、寝ていて何も見ていないと思います(笑)

 

それより、最近、エテリ組を離れたダニエル・グラッスル選手が、

ドーピング検査を3回ぶっちぎって(検査機関と連絡がつかない、所在不明。これは違反)、試合を辞退しましたが、まだゴタゴタしているみたい。

これには、いろいろと思うところがあります。

ネペラ・メモリアル杯には、無事に姿を見せてくれるでしょうか。

 

怖いのは、ドーピング問題が、ロシア選手だけの問題ではなく、

他国のスケーターにも飛び火すること。

 

多くの関係者が、ロシア選手のドーピングについて知りながら、

🙈🙊🙉(見ざる言わざる聞かざる)状態なのは、

なんか、いろんなことが複雑に絡まっているからなのではないかと、邪推してしまう。

 

検査の結果が陽性で、アウトなのは間違いないのに、

なぜか結論が出ない、もどかしさ。

 

ワリエワ選手が、スケーターとしてのキャリアを終え、

ロシア国内で富と名声を十分に手にした頃に、

試合への出場停止が発表されるのかな。

 

北京オリンピック団体戦の日、メダルを手にするはずだった米国チームと日本チームの興奮と幸せ、達成感は、時間と共に薄れてしまうかもしれないけれど。


ジュニアGPブタペスト大会垣内珀琉選手、柴山歩選手W銅メダル

こんばんは。

ネーベルホルン、東京大会、中部大会、ジュニアGPハンガリー・ブタペスト大会が一挙に開催されている週末。

体力的にも、時間的にも、すべて追うのは無理ですよね。

 

私は、ネーベルホルン杯と、

リンツ大会で魅了された垣内珀琉選手、柴山歩選手が出場している

ジュニアグランプリのブタペスト大会を観戦しました。

 

男子シングルでは、ハッピーオーラをふりまく垣内珀琉選手が、銅メダルを獲得。

おめでとうございます!!

 

 

SPの『カルーソ』はライブで見ましたが、

気品あふれるジャンプを、粛々と美しく決めていきました。

 

謎だったのは、スピンが1つ、

途中で止まってしまうかと思うくらい非高速回転だったこと。

理由は未確認です。

 

SPは、3位と僅差の4位。垣内選手は3Aを入れていませんが、

フリーでは4回転が入るので、逆転できそうな予感がしていました。

 

フリーは、誰もが笑顔になっちゃう『Wake Me Up.』

暫定トップに立つには、112.10点が必要で、

垣内選手の自己ベストは111.12点・・・という場面で、

 

 

冒頭でいきなり素晴らしい出来の4Tをスパーン!!

加点もついて、これ1本で11.13点を獲得しました。

 

彼のジャンプは、軸がまっすぐきれいで、回転が速いですよね。

 

1つ謎だったのは、コンビネーションジャンプがオーバーターンになったあと、

にっこり笑って、ひょいっと1回転したのですが、

スコアボードには、「2A+3T」と「1T」に分けてカウントされていました。

 

「3連ジャンプだったのでは??」と思って採点表を見たら、

「2A+3T+1T」と「空欄」に分けられていました😂もったいない。

 

そして、私も実況解説のヘンレッティさんも大好物の、コリオシークエンス。

「何がそんなに楽しいの」っていうくらい、

めちゃくちゃ笑顔で楽しそうに歌いながら踊るので、つられて笑ってしまいます。

ここだけ何度もリピしたい。

 

ヘイヘイ、ピョンピョン

 

見たことがない方は、一度、垣内選手のフリー『Wake Me Up』を見てみてください。

終盤にはいる前のコリオシークエンスのダンスが、ハッピー過ぎて秀逸です。

 

フィニッシュした後の観客へのご挨拶も、本当に楽しそう。

 

解説のヘンレッティさんも、「SPの『カルーソ』とは全然違う。こちらのプロのほうが、気持ちよさそうに滑っている」と。

それから、「2A→3Aを習得するのが簡単ではないケースでは、彼のように先に4回転を習得するのもよい方法」と言われていました。確か、宇野昌磨さんもそうでしたよね。

 

 

得点は、SBの133.87で暫定1位。

キスアンドクライでの、淀粧(よど)コーチとのピュアな喜びように、

私もハッピーになりました。

 

そして、先ほど、女子フリーが終了。

柴山歩選手が、銅メダルに輝きました。おめでとうございます。

 

 

リンツ大会では、悔し涙を流していた柴山選手でしたが、

今回は、SPからして別人のようでした。

「ゾーンに入っている」という感じ。

 

SP『死の舞踏』は、アグレッシブに攻めて、

狂気と自信を感じる演技で2位でした。

 

FP『The Orangery Plan他』は、正確で精緻で優美。

とんでもなく落ち着いて、一つ一つのジャンプを跳んでいくので、ほれぼれしました。

そして、凝ったコリオとジュニアとは思えない表現力。

 

ここの足替えコリオは難しそう

 

コレオシークエンスの、足を入れ替えて持ち替えるコリオや、

サルコウの入り方は、ため息が出るほど美しかったです。

 

最後のスピンで尻餅をついたけど、フィニッシュボーズを咄嗟に変えたので、

「ごまかせたかな」と、わくわくしました。

レベルは取れていましたが、出来ばえは引かれちゃいましたね😅

あの演技でフリー4位だから、全体のレベルが高いなぁ。

 

キスクラで、総合順位が出て、表彰台が確定したときの喜ぶ姿と涙が素敵でした。

 

 

以上、駆け足ですが、お気に入りのジュニア2選手がメダルを獲った、ブタペスト大会の感想でした。


心に沁みすぎて泣いた、友野くんのフリー。ネーベルホルン杯男子

こんばんは。

ものすごい雨の中、ネーベルホルン杯男子フリーを観戦するために、

ずぶ濡れになりながら、ダッシュで帰宅した種子島ぴーです。有料配信のお金を支払い済みでしたし(笑)

 

第一グループ最終滑走のアレクサ・ラキッチ選手(カナダ)から、

演技のレベルがググっと上がってきた印象。

 

中でも、トップ3のアダム・シャオ・イム・ファ、友野一希、島田高志郎選手は、

入魂のすばらしい演技でした。見てよかった😭😭

 

島田選手の激流にのみ込まれていく快感『死の舞踏』

島田高志郎選手は、第二グループの2番目。

待ってました!!の『死の舞踏』です。

 

 

オープニングのポーズが、少し変わっている気がしました。

前の手長蜘蛛のようなポーズが好きだったのですが、

バランスが取りづらかったのかな。

 

顔を上げた瞬間、映像のせいか、アイラインを引いているように見えたのですが、どうでしょうか。

ビターな目つきが、魅惑的でした。

 

 

最初の4Sは、スコーンと決まって、きれいに流れました。加点1.94。

最近の島田選手は、着氷が本当に美しい。

 

続く4Tで惜しくも転倒したのですが、流れるように立ち上がって、

プログラムもピアノの音も断ち切ることなく、死の舞踏は続きます。

 

要所要所に入った演劇的コリオも、わくわくする。

ゴージャスで繊細な衣装も素敵すぎ。

4T以外は、完璧でした。見ながら、拍手、拍手、拍手。

 

高志郎くんの創り出す激流に、のみ込まれていくような快感。

 

演技が終わって、ひと呼吸おいて、私も我に返りました。

 

役柄が憑依したような高志郎くん

 

総合得点でパーソナルベスト247.43(←247.17)を出して、

暫定1位に立ちました。

高志郎くん、ステファン、大歳トレーナー、おめでとうございます。

 

 

心にしみすぎて泣く、友野くん『Halston』

続いて、友野一希選手の登場。曲は、『Halston』。

 

 

余談ですが、Halstonって、一世を風靡した後、悲しい結末を迎えたファッションデザイナーの名前なんですよね。ネットフリックスで、ドラマを見たことがあります。ステファン・マッシオが、彼へのトリビュートで作曲したそうです。

 

その切ない音楽に乗って、言葉で説明できないのですが、

友野くんの演技が、とんでもなくいいんです。

 

心にしみる曲ですが、派手さはない。

集中力が切れたら終わりの作品だと思うのですが、

友野くんの集中力が、ものすごかった。

 

静かな音楽の中で、日本庭園の鹿威し(ししおどし)みたいに、

4T+2Tとか4Tがスカーン、スカーンと決まっていく。

 

4回転サルコウがパンクした以外は、ノーミスに近いと思うし、

パンクしても世界観が崩れなかった。

 

「もう、なに、友野くん、しっとりした曲のほうが合ってるじゃない!!」と、感動しながら見てました。

 

 

これ、泣きますよ、心にしみすぎて。

音楽が、同じ旋律の繰り返しなのに、演技が豊か過ぎて全く飽きない。

まだ、全員滑ってませんでしたが、「神様、今回は友野くんが優勝でいいんじゃないですか」って思いながら見てました。

 

そういえば、演技開始前のたたずまいが、

高橋大輔氏の全日本の『In the garden of souls』を思い出させました。

演技後も、こっちの世界に戻ってくるまで時間があって…友野くん、これまでと違うと思う。

 

キスクラの平池ゴルゴ13は、本日は、ブラックジャケットにブラック手袋。

もう少し得点が伸びるとよかったが、PCSは全体1位でした。

 

 

演劇的演技がすごい、重厚感あるアダム『Horizons』

続いて、アダム・シャオ・イム・ファ。

曲は、昨シーズンと同じ??『Horizons』。

 

 

冒頭のパフォーマンスが、ものすごく力が入った熱演で、すごいです。

コリオというより、一人芝居的な?

 

 

「毒リンゴを食べてしまった人」というか、

「邪悪なエイリアンが体内に入ってしまった、くっ、苦しい」みたいな。

 

4回転を4本入れてきたので、技術構成点が一番高いのと、滑りが骨太でゴージャス。

見ている私も、丹田(おへその下あたり)に力が入ってくる感じ。

ジャンプは、アクセルに苦戦していたかな。

でも、他のジャンプは、軸がぶれても、空中で修正して降りてこれるのがすごい。

 

コリオシークエンスの側宙が、息を呑むほど美しかったです。

マリニン君のラズベリーツイストと、アダムのアダム空中大車輪が、

今のところ、双璧です。

 

アダムも、プログラムにものすごく入り込んだ演技を見せてくれるので、

フィニッシュでは、解脱した人みたいになっていました。

そういう演技を見せてもらえたら、観客冥利につきます。

 

 

ということで、ネーベルホルン杯2023男子は、

金メダル アダム・シャオ・イム・ファ 279.57

銀メダル 友野一希 265.78

銅メダル 島田高志郎 247.43

 

おめでとうございます。

素敵な演技を見せてくれてありがとう。